2017年3月11日

大統領弾劾

とうとう大統領罷免が決定した韓国の朴槿恵「前」大統領。今回の状況を占めうと目線で眺めていて感じたのは、結局はああいう大統領制という統治方式は、ああいう感情的な国には馴染まないんじゃ無いだろうかという事。同じようなシステムのアメリカと比べると、アメリカ大統領も大きな権限を持っているけれど、それに対して議会も力があり、その拮抗具合が多少のブレは生まれるけれど、大きな変化に対してはブレーキが掛かるようになっている気がします。それに対して韓国の場合は、多分議会にも権限はあるんだろうけど、それ以上に大統領の力が強すぎるのが、ズルズルと今回の結果にまで繋がった気がします。で、それってやはり韓国の生い立ちに関係しているような気もしますねぇ。第二次世界大戦後、アメリカの支配から2年後に独立したけれど、中国の脅威はあったし、元々日本の保護下にあった国だから、それまでに十分に統治制度が充実したわけでも無く、結局は強力な権力=リーダーに引っ張らせるしか無かったんでしょうね。だから、韓国の大統領制というのは、ある意味独裁色がその後も続いた気がします。

民主化された後も、その仕組みは残ったままで、だからこそ凄く政権によって政策や考え方のブレが大きくなり、で結局最後は「日本が悪い」で終わる。何処かのタイミングで、大統領制から日本のような議院内閣制度に移行できていればもう少し違ったような気もするけれど、でもそれならそれで与党野党関わらず分裂や連合がクルクル発生して、議院内閣制度としてのシステムも機能しなかっただろうなぁ。いずれにしても、今後大統領に立候補する予定の人達は何れも親北、反日の考え方の人達で、日韓慰安婦合意は破棄するとしているわけで、日本としては誰が大統領に当選しようともまた蒸し返されることは確実。その場合には、これまでに無く厳しい態度で対応して欲しいですよね。でないと、大統領が替わる度にリセットされて延々と続くことになるから。

で、今回の韓国での大統領弾劾を日本の左翼・リベラルの人達は「民衆の勝利」みたいな事を言っているようだけれど、少なくとも韓国では弾劾反対・賛成は国を二分するくらいの騒動だったわけで、日本で彼らが身内で騒いでいるのとは規模が違う。それに、そう言う力で政治や国を変えることが出来るというなら、今圧倒的な勢力を持っている彼らとは反対の意見の国民が彼らを潰しに来ても文句は言えないわけで、それでも彼らは納得するのだろうか。民主主義だから、国民の代表として議員が選出されていて、その議員の代表である行政府が国の運営をしているわけだから、それに対してのイレギュラーな行動というのは、排斥されることはあっても受け入れられることは無いはず。彼らが日本で好きなことをやっていられるのも、その影響力が無視できる範囲で有り、今の民主主義システムの許容範囲であると言うことを理解しないと。言ってみれば、お釈迦様の掌の上で踊らされている孫悟空(と言うと、孫悟空が怒るか)みたいなもの。

いずれにしても、ますます韓国が離れて言っているけれど、個人的にはそのままずっと見えなくなるところまで離れて言ってくれると、少し平和がやってくる気がする。(をぃ)

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