2017年2月6日

仲間にする・なる

昨日新宿のAPAホテル前で、在日中国人を中心としたAPAホテルの南京事件否定書籍設置に対しての批判デモがあり、それに呼応して右翼系の対応デモも行われたみたいですが、今回は中国側のグループが賢かったようですね。シュプレヒコールなどせずに、メッセージも南京では無く平和とか友好を前面に出していて、それに対しての右翼系のデモが対峙すると、どちらが過激派でどちらが正しいのか凄く印象分けが上手い。お互いに敵対する間柄だからその場で和解することは難しいと思うのだけれど、この様子は中国はもとより世界中に配信されることを考えると、以下に画面映りよく行動するかが本来の目的になるはず。中国側がここまで自制的な対応で来るとは思わなかったけれど、いずれにしても彼らの様子が中国に配信されることは確かだったから、それならそれで日本側も「天安門事件を忘れずに」とか「文化大革命を思いだそう」とか、中国側が嫌がるメッセージを掲げて並んででもすれば良かったのに。さらに言えば、相手が「友好」とか「平和」と言うのであれば、その場で手を取り合ってそれらのプラカードを掲げながら一緒に行進しましょうとか言えば良かったのに。絶対向こうは嫌がるはずだし。

所謂在特会系の主張にどうする部分は無いけれど、彼らの場合は主張をする方法が全く駄目。自分達の言いたいことを言っていれば回りが理解してくれるなんて言うのは単なる自己満足エゴでしかない。通常は、相手の左系グループも同様に対決するから、どっちもどっちと回りは呆れるだけだけど、どちらかが論理的に整然と静かに主張をすれば、血行回りで振り向いてくれる人も多くなると思うんですけどね。そういう意味で今回の中国側の対応は凄く考えられていたと思います。逆に言うと、そこまでの仕込みをしてくるのは普通の人にはなかなか出来ないだろうから、それなりの組織なり知識なりが裏にあると考えた方が良いと思うけれど、それはまた別の話。

結局、相手を打ち負かそうとするから衝突や摩擦が生まれるわけで、そうでは無くて相互利益の妥協点を見つけるのがビジネスでの「勝利」。勿論その妥協点をどれだけ自分側に持ってくるかという話はあるけれど、相手をこちら側に引き込むというのが実は一番大事なこと。今回の事であれば、彼らはAPAに抗議すると言いつつも、自分達を「正義」と見せることでAPAホテルに対しての批判を作ろうとしたと考えられます。それならば、その「正義」とは「平和」だよね、「友好」だよね、と歩み寄り、だから双方の国の問題点を一緒に考えましょう、人権について考えましょう、言論の自由を一緒に考えましょうと取り込んでしまえば今度はこちらの勝ちのはず。まず相手はそれを嫌がるだろうから、でも事態が空中分解するだろうから、それでこちらは一本取ったことになるわけですからね。

さらに、仮にそういう共同のデモが可能になり、それが中国とかに配信されたら、それを見る国内のユーザーの衝撃はかなり大きいと思いますよ。今回の様子も既に国内で見られているようだけど、それだって中国では出来ないデモが日本では警官の護衛付きで可能だという事は、かなり意味のあるメッセージになったと思うし、それはそれで彼らが日本でこう言う行為をするという事は、中国国内での不満を冗長する事にもなると思う。だから、彼らにはどんどん日本国内で今回の様なデモをやって貰い、で、一緒に「人権を守ろう」「言論の自由を守ろう」とシュプレヒコールすれば良いんですよ。きっと中国側は嫌がってデモを今後は許さなくなると思う。実際はどうかは別に、外から見て取り込まれた取り込んだということが、実は戦略的には大きな勝利になる事を理解しないと。逆に自分達の行為が相手を利すことになっていることは、もう随分前から指摘されて居るし実沿いそうなっているのに、いつまで経っても自己満足の自慰行為で満足している集団も、そろそろ何か表舞台から消えて貰うような措置が必要では無いかと感じますね。そうなる前に自助努力すれば、まだ賛成してくれる人もいるだろうけど、まぁ、でも彼らには無理だろうなぁ...

0 件のコメント:

コメントを投稿