2017年1月12日

メリルとフットボール


俳優のメリルストリープ氏が、ゴールデングロープ授賞式のスピーチでトランプ氏に対して皮肉交じりの内容を話した件。一寸気になるのが、トランプ氏が言うように外国人をどんどん排斥していき、「アメリカ人」だけになったら、スポーツではフットボールと総合格闘技(MMA)しか無くなると揶揄しているところ。最近では、NFLにしてもカレッジにしても、米国籍以外の選手も増えていると思うのだけれど、彼女からみたら未だにそんな感じのスポーツなんだろうか。彼女の好き嫌いや認識の違いもあるだろうけど、そうやって決めつけてしまうこと自体が、批判しているトランプ氏と同じような行為にも感じられます。

トランプ氏の主張に問題が多いことも事実だし、それが最近のグローバリズムや多様性とは反対の、モンロー主義的アメリカ純血主義的な内容であることも事実で、それは今の時代特に世界第一の大国としての立場も含めて決して誉められる方向性で無い事は事実。ただ、良くも悪くもアメリカ国民が選択した代表である以上、それは尊重しないと民主主義というどちらの陣営にとっても根幹に関わる部分が否定されてしまう。本当に拙ければ、例えばニクソン大統領の弾劾裁判(ウォーターゲート事件)のように、後から責任追及できる機会もあるわけですからね。

まぁ、傍目から見ていても一寸と感じる位の泥仕合がアメリカでも続いているわけですが、それでもそれぞれ主張するべき事を主張しているだけでも、まだましかなと。日本では、それすら行われずしかし相手を幼稚な内容で非難するだけで「正義」と胸を張られても...

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