2016年12月23日

衛星取り紙

何年か前に中国が衛星迎撃ミサイルの実験をやって、その結果宇宙空間に多数のデブリをばらまいて顰蹙を買いましたが、今現在宇宙技術を持つ、米ソ中の三国は将来の宇宙船に向けて宇宙空間での派遣競争にも油断無いのも事実。ロシアも、中国のような物理的な打撃ではないけれど、実験に成功しているという記事。そういう状況が生まれては欲しくないけれど、今の核保有国vs非核保有国との関係同様、宇宙技術保有国vs非宇宙技術保有国という関係が生まれて軋轢が生じてくるのはもう直ぐでしょうね。

日本は、宇宙競争では後手だと思うけれど、液体燃料ロケット、固体燃料ロケット、どちらの技術も持っているから、いざその時になればそれなりに強力なプレーヤーになれる可能性は高い。ただ、良くも悪くも平和主義な国だから、表立っての開発競争は出来ないからどこまで本気かは分からない。で、個人的に思うのは、最近小型衛星で実験を始めている、宇宙のゴミ(=デブリ)を地球に落とす技術って、そのまま防御兵器として転用できるんじゃ無いかという事。例えば、大きな網みたい物を広げてデブリを回収する実験は、そのまま相手の武装並記を収集する手段になるだろうし、その網で相手の衛星を囲ってしまえば、相手の攻撃装置を防ぐことも可能。そう考えると、今はそうじゃないだろうけど、日本としての技術を磨くことは、かなり将来的には有効な対抗手段として利用出来そう。

日本の自衛隊は、それ自身は現実的にまごう事なき「軍隊」ではあるけれど、その行動規範というか対応範囲は厳しく「自主防衛」に限定されています。ただ、最近の世界情勢が旧来の定義を許さなくなってきているから、その「自主防衛」に関しても揺らいでいるのも事実。例えば、昔なら実際に敵国が日本の本州とかに上陸するまでは特に攻撃手段が無いという前提だっただろうけど、今ではミサイル等のスタンドオフ攻撃が可能だから、それを待ってから反撃するというのは、最初から国民を犠牲にするという想定なわけで、それって「自主防衛」なのという疑問も。ある程度危険察知をしたならば、それに対して相手に打撃を与えることで、それ以上の損害を回避するのも「自主防衛」だと思うんですけどね。

海上に関しては、日本はそれなりに対応してきただろうけど、空中では正直なところ中国の物量に押され気味なのは確か。そこに、宇宙の制空権まで奪われると、これはちょっと分が悪くなりすぎますよね。幸いにも、日本にも宇宙技術はあるので、対抗手段は可能だけれど、単に地上から物理質量を打ち上げて相手の衛星を破壊するだけでは、混乱と混沌が広がるだけ。そこは日本らしく、はえ取り紙ならぬ衛星鳥が見みたいなものを家優に打ち上げて、相手の衛星を絡め取ってしまう手段があれば、結構効果的じゃ無いかという気もします。相手が技術の粋を尽くして攻撃手段を準備したところに、昔ながらの「はえ取り紙」ならぬ「衛星鳥が見」で撃退できたら、それはそれで凄く痛快かもしれない。(笑)

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