2016年10月25日

肝付兼太氏逝く

声優の肝付兼太氏が80歳で亡くなる。アニメ世代の自分にとって、昔から耳に馴染んでいる声優さんの一人。ただ自分の中ではアニメなどの「声優さん」というよりは、ラジオのDJのイメージが強いんですよね。で、自分的にはSONYのスカイセンサーのDJをしていたと記憶していたんですが、今回亡くなったことを知って検索してみたら、それは故富山敬氏で、肝付氏は三菱電機のジーガムの番組「ハロー、ジーガム」のDJだったそうな。このへんちょっと記憶が曖昧。短波放送は、そんなに聞いていた記憶が無いから(音質が悪かったりフェージングで聞きづらかったから)、もしかしたらその後FM放送の番組か何かに出演されていたんじゃ無いだろうか。当時その声を聞いて、あぁあのアニメの声だと記憶していた気がする。

よく言われるけれど、この頃の声優さんってもう声だけで姿が見える気がします。勿論、その見える姿は声を当てているアニメの主人公だったり、洋画の俳優さんだったりするわけだけど、今時々アニメとか見ても余りキャラクターに感情移入できないのは、正直声優さんに昔ほどの「特徴」が無いからだと思う。

肝付氏のWikiを読んでいて、元々はラジオドラマなどの仕事から入られたんですね。それを読んで感じたのは、昔はまだテレビ等が無くて声で勝負するラジオという媒体があったから、あれだけの個性・特徴が生まれてきたんだろうなという事。その当たりが、最近の声優さんとの大きな違いなんでしょうね。声だけで勝負してきた人と、声でも仕事ををする人の違い。最近では話題性確保のために、有名人とか芸能人が吹き替えなどを簡単にやっているけれど、ああいうことって話題にはなるけれど記憶には残らない気がする。

昔から馴染みの声優さんが亡くなり、番組で一緒に仕事をされているまだ存命の声優さんがコメントを出している場面が何度も放送されるけれど、それらの皆さんの年齢ももう80歳を超えている人ばかり。どうしても止められない寿命というゴールは必ずやってくるもので、どんどん自分の記憶の中の思い出は減っていくのが、やはり寂しい限りです。感謝の気持ちを込めて、どうか安らかに。合掌。

0 件のコメント:

コメントを投稿