大阪の寿司チェーン店で、お客の要望も聞かずに1.5倍のわさびを入れた寿司を提供していたというニュース。嫌がらせ、差別という批判の中、運営会社側はそれらを否定。大量にわさびやガリを消費する海外からの観光客向けに、確認せずにわさび増量をしたという説明。実際にどうだったかは記事等からでは判断出来ないけれど、外国人が大量にわさびを使用するというのは、アメリカの寿司屋で食事をした事があれば一度は見た事があるはず。
お寿司にもちゃんとわさびは入っているけれど、それとは別にアイスディシャーですくったような量のわさびの山を入れた小皿が出てきて、そこに醤油を入れてわさびを溶いたものにお寿司をべったり付けて食べる姿は、正直日本人から見ると異様。ここ最近激辛ブームで、唐辛子や山椒を大量に入れた料理を食べる人も増えたけれど、あれとはまた違って理由は二つあると思うんですよね。一つは、ああいう海外のお店で使用しているわさびは、極々一部の超高級店を除けば「粉わさび」だということ。しかも、多分一度に大量に作って余ったら翌日に持ち越したりしているみたいだから、わさびのツンとした刺激は勿論、辛みだって無いし、日本人が舐めてみても「わさびらしさ」の印象は弱い。それでも日本人の場合は視覚的理由も有るので、わざわざわさび醤油にお寿司を付けて食べる事はしないけれど。でも、私も一寸長い自機アメリカにいる時は、やはりわさびの刺激が足りなくなって、わさび醤油に付けて食べた事が有ります(笑)。
もう一つは、多分辛みを感じる痛点が我々日本人とは違うのでは無いかと。結構唐辛子系の辛みには敏感だけれど、わさび系の辛みとツンとくる感じには鈍感な気がします。ただ、最近は日本食も世界中で食べられるようになり、日本食の味や味付けにも慣れてきた人が増えてきたから、今後はそう言うことは減ってくるかもしれない。
実際の動機はどうだったかは分からないけれど、ただ確かに日本人の想像以上に外国人はわさびを大量消費する事は普通にあり、ある程度そう言う客層になれた日本の寿司店等では別皿でわさびを出したりしているのも事実。今回日本語が出来ない観光客脱他という事だけれど、そこはお店側の努力でカバーしないと。握りは普通の量で握れば良いんです。で、わさび皿が必要かどうかだけ確認して必要なら出せば良いのだから。そういうところが、商売の都大阪としてはちょっと失敗でしたね。
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