2016年9月29日

パとセ

昨日は日本ハムが試合に勝って、今シーズンのリーグ優勝が決定。シーズンの早い時期にソフトバンクが10ゲーム以上の差を付けて、このまま独走ぶっちぎりの優勝と思われていたのに、最後の最後に日本ハムがひっくり返すという劇的な優勝。セリーグも、広島独走状態を巨人が追い上げて、一時は3.5ゲーム差だったかな、あわや逆転と言うところまで行ったけれど、結局届かず今のところ10ゲーム差以上でシーズンは終わりそう。

どちらのリーグも、2位以下を大きく引き離したトップのチームが独走して、それを追い上げるライバルチームがあって、結構シーズン終盤までもつれたけれど、最終結果はセリーグとパリーグでは逆。この差というのは、やはりリーグとしての活力の違いでは無いかとふと思うわけです。昔は「人気のセ、実力のパ」と言われていて、今でも多分観客動員数ではセの方が多いと思うけれど、以前のような差は無くなってきています。

今シーズンの広島の躍進は、いかにも広島らしい感じがして好印象なんだけれど、やはりああいった熱気が少なくとも10年に1回は生まれて結果を残すようにならないと、なかなかプロ野球とは言えども将来は厳しいかも。ただ、そうは言ってもあれだけの資産と実績と歴史に恵まれている分、やはり他の競技とは比べものにならないのも事実。暫く前にBリーグが始まり、こちらも注目されているけれど、Jリーグスタート当時の熱気は正直なところ感じられないし、もしかしたら以前のJBL/bjリーグ並立時代の時の方が、盛り上がっていた気がする。

個人スポーツでもチームスポーツでも、その競技が人気になる為には、熱戦・接戦が繰り広げられる「ライバルチーム」の存在っていうのが必須な訳で、そう言う意味では伝統一線「巨人×阪神」の魅力が落ちてきたのが、パリーグ攻勢の理由の一つかもしれない。あるいは、日本ハムの「二刀流大谷選手」のような、話題性でだって負けていないし。個人的には、大谷選手の二刀流には無理だろうし反対だったけれど、結果としてちゃんと残しているのだからお詫びしないと。

同じようなリーグ状況にありながら、180度異なる結果になったセリーグとパリーグ。レギュラーシーズンが終了して、来週からはCSが始まるけれど、このまま日本ハムvs広島の対戦になるんだろうか。仮にそうなったら、10ゲーム以上の差を縮めてきた日本ハムに少し分がある気がする。

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