2016年9月23日

ANAケータリングの外販

ANAの機内食を作っているANAC(ANAケータリングサービス)が、そのKnow-Howを生かして外販を始めるという記事。最近航空関係の特番なんかでもよく登場しているけれど、機内食の場合調理後直ぐに食べるわけでも無く、しかも一度冷蔵保存したものを機内で暖めて提供するという、何重もの制限がある中での食事なので、かなり特異な料理と言って良いのでは。同じように調理後直ぐに食べるわけでは無い、コンビニなんかのお弁当ともかなり違うと思いますしね。

読売新聞の記事では、機内で提供されているファーストクラスやビジネスクラスの味を家庭で、と書いているけれど、うーん、そんなにありがたいものじゃ無いと思うけれど。いゃ、オーブンで温めるだけ、お湯で戻すだけと調理方法に制限がある機内よりもましかもしれないけれど、ちょっと「ファーストクラス」という言葉に味も幻惑されそう。所謂「老舗の味」とか「伝統の味」とか、「三つ星の味」とかと同じで(笑)。

毎日大量に調理するから、こう言う形でスケールメリットを出していくのは必然なんでしょうけど、例えばコンビニ業界とかすでに先行しているメーカーも多いわけで、ANAというブランドだけではなかなか大変かも。結構、大手のOEMとして商品を提供したり出来れば結構良いかもしれないけれど。高級路線も良いけれど、例えばカロリー控えめなランチパック見たい物を作れば、機内販売と同じように可能になるかもしれない。

個人的にもし自分がこのビジネスをやるなら、イスラム系のハラル対応食品とか、ベジタリアン向け食品とか、あるいはアレルギーフリーの食品とか、そういう素材レベル、あるいは暖めるだけで提供出来る半調理品みたいなものを出して欲しいなぁ。そうすると、手軽にそういうメニューが組めるようになるわけで、かなりお店側の負担も減るのでは。ANA側もスケールメリットが出にくいそういう分野の食事も、ある程度大量に作る事でコストメリットが出てくるだろうし。特にハラル系の食事だと、お店側は調理する場所だけハラル認証のスペースを用意して、食材はここから調達できれば、かなり楽になるんじゃ無いだろうか。単に高級感だけでは、なかなか厳しいかもしれませんね。

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