2016年9月7日

二重国籍 (2)

民進党蓮舫氏の二重国籍問題。これまで二重国籍は否定していたのに、昨日一転して台湾国籍が残っている可能性を認め、確認中だけれど離脱手続きもしているという会見会見詳細記事では、「まず私は日本人です」と日本人である事を強調しているけれど、それが問題じゃ無いわけですよね。日本国籍を持っているであろう事は、少なくとも議員立候補しているわけだから何らかの確認というか明らかなはず。それすらも違っていたら、もっと大きな問題になるわけだし。で、問題なのは、罰則規定は無いようだけれど「二重国籍」という本来解決していなければならない事が皆生指されておらず、かつその問題点が指摘されていた時に確認もせずに「問題無い」と無視していた事。つまり政治家としての資質が疑われている話になっている事を、何か誤魔化そうとしている気がする内容です。

本人は台湾籍離脱手続きは台湾人の父親が手続きし、さらに台湾語で行われたのでよく分からないと弁明しているけれど、これはおかしいと思う。実は私の姪っ子が、カナダ生まれの日本・カナダの二重国籍保有者でした。生まれた時から、彼女の両親は勿論私も含めた親兄弟に近い親戚の間では「二十歳までに国籍選択をしないといけない」という話は、誕生当日から、お盆や正月などで集まる機会には必ず登場する話題の一つ。特に、中学生くらいになり、進学や就職など将来のプランを考える時期になると、「国籍はどうする」という話は必ず出るわけです。そう言う話は、当然彼女の普通の生活の中でも折に触れて出ていたはずなんですよね。だから、本人だってもう耳にたこができるくらい「自分は二重国籍保有者で有り、どちらかを選択しないといけない」という事は理解しているし、その為の手続きも分かっていました。結果的に、日本国籍を選択してカナダ国籍を破棄したけれど、本人や家族にとっては、例えば結婚とかと同じくらい大きなイベントだったと思うわけです。

蓮舫氏の同年代の時代は現在とは状況が違うので一概に同列に考えるのは難しい部分はあるかもしれないけれど、家族にとっては大きな問題である事は間違いない。特に、台湾籍の父親にしてみれば、自分の娘が色々な事情はあるかもしれないけれど、日本国籍を選択するというのはかなり大きな問題だったのでは無いかと思うわけです。多分、日本に生まれて日本で生活して、さらに日本で仕事をする上で必要だから日本国籍を選択したのだろうけど、それなら尚更その時点で手続きが取れなかった台湾籍の離脱についても説明しているはずだと思うんですよね。台湾語で内容が理解出来なかったと言っているけれど、その場ではそうだろうけど、その後家庭内でも説明しなかったと言う事だろうか。父親が母親にも娘にも説明しない? そこは凄く不自然だと思う。さらに、会見での発言とは事なり、20年ほど前の雑誌インタビューでは自分は台湾籍と話をしている事も発掘されてしまい、少なくとも清神前に知らない間に手続きされて失念したという説明とは整合性が無くなってきました。

この状況って、舛添前都知事の時と似ているなぁと思いますね。スイートルーム、ファーストクラス利用、その他の行為は、望ましくは無いけれど手続き上は問題無い話。ところが、その説明で変にこじつけや曖昧な説明をしたことで反感を買って辞任する事になったわけで、今回の件にしても自分の思い込みがあったとしても、指摘された事を確認して説明すれば、ここまで大きな話にはならなかったと思うんですよね。変に「自分場日本人だ」とか曖昧な説明に終始した事で、逆に自分自身で騒動を大きくしてしまい、自分で自分の首を絞める結果になってしまいましたね。さらに、彼女と同様に国籍取得した議員もいるみたいで、今後この二重国籍問題は飛び火していくんじゃ無いだろうか。正直なところ手続き上の問題で有り、真摯に誤解や勘違いを説明して謝罪すれば終了する話だと思うけれど、それをことさら取り上げて政治問題化してきたのは、政権を取る前の当時の民主党だったわけで、結局は自業自得なのかなと思うわけです。

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