2016年9月7日

東京10区補選

小池都知事の衆議院議員辞職に伴う東京10区補選。現在衆議院議員の若狭氏が議員辞職して、この補選に出ると最初効いて「えっ?」と疑問符が幾つも浮かびました。衆議院議員が辞職して衆議院議員に立候補? と。よくよく見たら、若狭氏は全国区当選の衆議院議員で、今回は地区選出議員になるので、別に止めた場所にまた立候補するわけでは無いけれど、それでも疑問符は消えません。よく、参議院議員が辞職して衆議院議員選挙に立候補する事はありますが、あれだって職場放棄なわけだから個人的には許せない。それが今度は同じ衆議院議員から衆議院議員ですからね。全国区だから、補選は無くて候補者名簿からの繰り上げになるんだろうけど、それでもわざわざ立候補する意味がよく分かりませんでした。

で、なるほどと理解したのが時事通信の田崎氏の説明。若狭氏としては都知事選後の身の振り方について三つの選択肢がある、と。先ず一つ目は議員を辞職して副知事になること。これは小池知事のバックアップとして有益だけれど、承認する都議会の抵抗が一番厳しそうで難しい。二つ目は現状の衆議院気意のまま任期を努める事。自民党公認候補以外の応援に関しては、事実上不問となりそうですが、問題は次回の衆議院選挙の時に全国区名簿の順位が下げられて当選の可能性が下がる事。これも若狭氏としても困る。で、三つ目の選択しになるのが今回の辞職・立候補という方法で、これで東京10区の支部長になれば次回の選挙でもその地位は多分確実で、しかも国政で小池氏の援護射撃も可能。対立候補が誰かまだ未定ですが、小池氏の地元でかつ都知事選の勢いはまだ残っているだろうから、よほどの事が無い限り当選は確実。

ここで、じゃぁ自民党は支部長に推薦するかというと、面白い事に今回幹事長になった二階氏の事情が関わってくるという説明。二階氏としては、今回の補選が最初の選挙になるわけで、何としても当選させて特に民進党候補には勝ちたい。そうなれば、よほどの知名度や実績で勝利確実な候補を選びたいわけで、若狭氏は自民党として鱧知事選の諍いはあるけれど、候補者としては理想的な存在。さらに小池氏に恩を売る事で、小池新党とか今後の事などでぎくしゃくする事も取りあえず回避できる。自民党としても、今回の騒動は東京都連の手際の悪さという認識もあるだろうし、自ら事を荒立てなければ「党」としては余り気にする必要も無い。ある意味、勝ち馬に載らない手は無い、位は考えているかも。一応候補者は公募する事になっているけれど、若狭氏自身は公募に応募するつもりでいるから、手続き的にも問題無い。後は、都議団自民党がどう納得するか、させられるかだけでしょうね。沈黙を守っているけれど、分裂選挙をするだけの余裕は今は無いだろうし、逆に変に手を出すと都民から総スカンを食らう事も確実で、来年の都議会議員選挙にも影響するし。

なるほどね、これが政治バランスというものかと、田崎氏の説明を聞いて感心してしまいました。まぁ、野党統一候補よりは筋は通っている気がする。(笑)  結局は東京都議団としても、これから過去の事を色々ほじくり返されて、決して良い立場にはならないだろうから、ある程度小池氏に追随するしか無いだろうし、悩ましいところでしょうね。

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