2016年8月12日

無音、無駆動、無コネクター

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、無音2-in-1の話。もう30年近く前になりますが、仕事でノートブックパソコンの開発に関わっていた頃、当時はデスクトップ機には筐体にファン(CPUファンではなく、内部空冷用のファン)を内蔵しているものもあったけれど、ノートブックパソコンはそれが無いのが売りでした。何年かその仕事を続けて、暫く仕事がデスクトップ機に代わり、5年振りくらいにまたノートブック開発に異動してびっくりしたのが、この頃から空冷用のファンが内蔵され始めていたこと。なんか小さなファンが無理矢理内蔵されていて、同期のエンジニアに「ノートブックがファンなんか使ったら恥だよね」とよくいじめた物です(笑)。タダ、その後はCPUの進歩と共にCPUファンは普通になってきたし、さらにはGPUにも必要になるし、North/South Bridgeにも必要になり、今では全て統合されたので、CPUファン一つみたいなにっていますが、この熱問題はなかなかやっかい。

そんな中で、コラムではAcerの2-in-1に関して、ファンレスを評価されていますが、やっぱり携帯型のデバイスはファンレスが普通になって欲しい。さらに言えば、今ではHDDの代わりにSSDも普通に使われるようになってきて、特にSSDだとサイズがHDDに比べてかなり小さく出来るので、Tabletや2-in-1では必須のストレージ。だから、今の携帯型デバイスでは、ファンレスが実現できたら駆動部分も無くなるんじゃ無いかな。それって、持ち運び前提の携帯デバイスやノートブックでは必須の機能かも。私も以前はノートブックパソコンを行き帰りの新幹線の中で利用していましたが、HDDだと振動でアクセスが止まるため、凄くストレスでした。それを2.5"のSSDに換装したところ、嘘みたいな解決。しかもアクセススピードも速いので、以後のシステムではSSDに換装するか、SSDの物しか使わなくなりました。最近はUltrabookとか2-in-1では、もう物理的にHDDは入らないので、最初からSSDなのは良いけれど、容量不足を感じても簡単に入れ替えできないのが困りますけれど。

で、駆動部分がなくなり、無音利用が出来るようになると、次に欲するのは「無コネクター」。ネットワークは、より高速な11nとか11acとか普通に利用出来るようになればGb Ethernetが無くても我慢できるかも。電源に関しては、今でも移動中は昔のようにACコンセントを捜すことなく普通にバッテリーで利用して不便を感じなくなりましたが、十分なバッテリーと非接触で簡単に素早く充電できる仕組みが出来れば我慢できるかな。残りは、USB系でしょうか。WiGigが本命なんだろうけど、流石に周辺デバイス一つ一つにWiGigを入れるよりは、小型のマルチパーパスユニットみたいなものがあって、そこに既存の周辺装置やデバイスが物理的に接続出来るようになって、そのユニットとシステムがWiGigで接続するというのが現実的かな。そうなると、システム本体は完全に隙間がなくなるので、夢の「防水パソコン」も可能になるかも。コネクター類が残っているスマホでも防水スマホはもう搭乗しているので、パソコンでもそんなに難しくない思うのだけれど。クラムシェル型のノートブックパソコンは厳しいかもしれないけれど、2-oin-1タイプでディスプレー側が単体で動作するタイプなら、結構可能性はあるんじゃ無いかと。無音(ノイズレス)、無駆動(モーターレス)、ときて無コネクター(コネクターレス)のシステム登場はいつだろうか。

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