タイトルは「パソコン離れ」と書いているけれど、実質的には「(QWERTY)キーボード離れ」と言うべきでは。勿論、使用するアプリの違いなどはあるだろうけど、基本的には画面の向こうに何かソフトが動いてそれに対して入出力をする事はパソコンでもスマホでも同じ。最大の違いは「入力装置」なんですよね。
アメリカでスマホを利用している人を見ると、多くの人は小さなQWERTYキーボードを画面に表示させて、両手で本体を支えながら両方の親指でタイプして入力している人が殆ど。多分初期の携帯ではトグル入力だったんだろうけど、Blackberryが登場してからは、このミニキーボードタイプが主流になった気がします。でも、彼らにしても多分リアルキーボードは苦手じゃ無いだろうか。物理的サイズが先ず違うし、スマホの親指タイプとアメリカ人に有り勝ちが人差し指一本で打つのとは違うだろうし。私も、携帯のトグル入力が苦手で、殆ど使わなかったけれど、フリック入力になりタッチ数と入力の仕方がある程度分かりやすくなったので、結構使えるようになりました。多分、あと5年もしたら、通常は5インチ位のスマホでプライベートも仕事もして、必要に応じてタブレットを利用するけれど、この時にはスマホのフリック入力がタブレットと同期してリモコンのように使えるようになるんじゃ無いかな。
ディスプレーにしても、今はLCDですが将来的には空間投影が可能になれば、スマホですらも変わるんじゃ無いだろうか。その前にHMDとかに置き換わるかもしれないし。結局はどんどん変化していくシステムにどれだけ対応出来るかだけど、そうやって発展していくシステム外気残るために必要なのは、それまでのシステムとの互換性をどれだけ維持しつつ移行させるかと言う事。いきなり突飛なシステムが登場して、それが例えどんなに素晴らしいシステムであっても、既存のシステム殻の移行パスがしっかり設定されていないと受け入れられない。短絡的に良い・悪いでは無くて、どの様なスキームが提供出来るかが重要ですよね。携帯のトグル入力や二点入力は、当時のハードの性能上仕方ないもので、スマホになってタッチパネルが利用出来るようになってフリック入力のようなものが可能に。だからハードの発展も考えていかないとなかなか受け入れられるものは生まれない。ただ、生まれた時にそのI/Fが有った場合最初からそれを利用している世代は旧来のI/Fをわざわざ利用する理由は無いわけで、それは我々の時代で言えば電卓があったからそろばんの使い方が分からないとか、パソコンでFEPを使っているから、手書き文字が書けない、というのと同じような事でしょうね。それをどうやって解決してきたかというところに、この記事の危惧の回答があるんじゃ無いだろうか。ぶっちゃけて言えば、「なるようにしかならない」なんだけど(笑)。
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