2016年7月26日

Verizonが米Yahoo!を買収

ここの所大型の買収話が何度も登場するけれど、今度は知名度ではかなり大きな米Yahoo!が、米国通信会社のVerizonに約50億ドルで買収されるというニュース。インターネットの普及期に、「Portal Site」として登場して、あっと言う間にインターネット界を席巻したYahoo!。その後GoogleやMicrosoftもネットに進出してきて厳しい競争が始まり、今回の状況になったわけですが、ネット界の隅っこでYahoo!の黎明期から現在まで見てきた一人としては、なかなか感慨深いものがあります。しかもVerizonは、やはり米国のネット界先駆者AOLを昨年買収しているわけで、このAOLとYahoo!をまとめてネットサービス強化するとのことだけれど、なかなか道は遠そうな。

もともとAOLはインターネットプロバイダーとしてスタートし、Yahoo!はその延長線上にあるポータルサービスとして成長してきたわけで、そういう意味では補完関係にあったけれど、その後AOLは情報サービスにも進出していき、ある意味ライバル関係でもあったわけで、今後どう言う風にまとめていくのか疑問はありますが。

それにしても、一時はインターネットの象徴みたいな存在だったYahoo!がこうなるとは、かなり意外。勿論、一寸前から色々な話も出ていて予想はされていましたが、日本のYahoo! Japanと異なり、ちょっとビジネスの方向性が硬直していたかも。そういう意味で、後発ではあるけれど未だに元気な様子のGoogleとは、ビジネスやサービスに対しての柔軟性という意味で、その違いが今の状況に繋がっているのかも。

今回の買収とは別に、日本のYahoo! Japanはそのまま存続して特に変化はないようですけど、そのうちに米国の「Yahoo!」の商標が消えて、日本の「Yahoo! Japan」が「Yahoo!」を名乗るようになるかも。7/11 Japanが本家を買収したように。2000年代というのは、ある意味ネットバブルの時代で一気に色々な企業やサービスが始まりその後の基盤を築いた時代でしたが、あれから10年あまりが過ぎて今はそのバブルの後片付けというか、一つ踊り場的な時期なんでしょうね。となると、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指して、次のネットバブルが始まるかもしれない。

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