2016年7月21日

巨泉落つ

大橋巨泉氏が先週12日に永眠されていたというニュース。特にファンだったとか言うことでは無かったけれど、自分だ純粋なテレビっ子だった1980年代から90年代にかけては、巨泉氏のMCによる番組が一番勢いがあったのは事実。しかも、それまで見たこと無いような構成で、やはり毎週楽しみな番組達でしたね。自分達の年代前後だと、NTV系の「11PM」を見ることが出来るかどうかがある意味ステータスだったりして、あの「シャバダバシャバダバドウゥ~」っていうのは、ある意味名曲だったかも。

画面で見る巨泉氏は、相手を見下したように呼び捨てにしたりして少し尊大な感じも受けたことがありましたが、あれも一つのスタイルだったんでしょうね。元々は放送作家だったとのことですが、それもあってMCとしての切り返しが上手かったのかも。昔は、芸人さんでもうまい話の仕方や切り返しの素早い人が多かったけれど、最近はそういう人やグループがほとんどいなくなりましたよね。キャスターでもなく、タレントと言うのでも無く、やはり個人的にはMCという印象が強いですね。また、海外に自宅(?)を持っていたり、お店を開いたり、あるいはセミリタイアとして一時芸能界から離れたかと思ったら、参議院選挙に出馬して半年で辞任したり、まぁ破天荒というかテレビの中でも外でも我が儘な感じはあったと言えるかも。

彼のやり方や性格を100%肯定するわけでもないし、否定もするわけではないけれど、漫才の横山やすし的な破天荒さというか自分中心というか、そういう角も棘もあるけれど、ちょっとチクッとするくらいなら許される許容さがあるタレントさんだった気がします。何というか、本来ならマイナスのイメージ何だろうけど、それを隠し味みたいな感じでくせにする魅力というか。

いずれにしても、自分達が一番テレビを見ていた時の中心人物が、時の流れと共に消えて行かれるのは、やはり寂しい限りです。

合掌。

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