2016年5月25日

Uber × TOYOTA

Uberとトヨタが協業して、戦略的な取組を行うというニュース。記事の中でわざわざ「日本以外で」と入れているのは、日本のタクシー業界に配慮しての事だろうか。

アメリカに行った時にUberを利用した事がありますが、確かに日本のように流しのタクシーがほとんど無い時には、スマホ一つで呼び出したり移動出来るのは便利。あと、最初から目的地も入力されているし、料金も自動的に精算されて(チップも無し)、英語での会話に不慣れな日本人にはさらに嬉しいのは確か。ただ、日本でと流行るかどうかと言うと、一寸微妙かも。

一つは、アメリカの大都市以上に日本ではタクシーを捕まえやすいから、わざわざ呼び出す手間を考えると、目の前に北タクシーを捕まえる方が簡単で速いんじゃ無いかと言うこと。更に、料金の精算に関しても、元々日本ではチップが無いからその点は楽だし、最近では電子マネーやクレジットカードで一発精算出来る車両もほとんどなので(浜松にすらある)、それ程降りる時に財布をがしゃがしゃ捜す必要も無いし。まぁ、そんな精算行為すら無いUberの方が便利と言えば便利だけれど、年に何回か利用する程度のユーザーだと、そこまで精算時間にこだわることも無いだろうし。

Uberの利点で、最初に予約した時点で乗車地点と降車地点がドライバーに伝わるから、いちいちタクシー車内で道の支持をしたり行き先を間違えたりという心配が無いのは良いかも。でも、結局はGPSを使ったカーナビで到着地点を確認するのはUberも同様だから、その部分の信頼性は変わりませんよね。逆に、ある程度経験を積んだタクシードライバーの方が、道路情報に関しては優位かも。

一般的なタクシー利用であっても、少し前から配車予約アプリみたいなものが提供されていて、私も地元の遠鉄タクシーで利用したことがありますが、これはこれで便利。予約時に行き先も指定するから、Uberに近いものがあります。後は、このアプリで決済まで出来るようになれば、結構競争力が生まれるのでは。

で、考えたのは、トヨタは今回の協業の結果を、2020年には東京に持ち込んで、オリンピック・パラリンピックの時には、Uberのサービスを始めるんじゃ無いかと。ライドシェアのKnow-How取得と言う事ですが、それってちょっと視点を変えればタクシーのより効率的な配車システムとか運用にも繋がるでしょう。さらに、Uberでフォローできない乗客をタクシー会社に繋いだり、その逆だってあるかもしれない。また、例えば車いす対応とか、ミニバン、ワゴンクラスの大人数の配車はタクシーに回したりと、上手く使えばUberもタクシーもWin-Winの関係が出来そうな気がする。沖縄へ行くと、観光タクシーが便利ですが、都内とか大都市圏では語学に自信のあるドライバーが、一日貸し切りの観光Uberみたいなものをやっても良いかもしれない。アメリカなんかでは、Uberと既存のタクシー業者でトラブルが生まれていたりしますが、上手く共存共栄の方法を探れば、結構見つかるような気もする。

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