2016年4月21日

緊張感の無い人達

産経新聞の記事なので、逆の意味でバイアスを考えないといけないけれど、でもじゃぁ支援する米軍が保有していない別のどの機種を使えば良いと思っているのか、あるいは米軍は支援するなと言いたいのだろうか。変な例えだけれど、今必要な支援や救助が得られるのであれば、悪魔と契約しても入手して助けるべきなのでは? 落ち着いてから、もしそれに問題があるのであれば、幾らでも批判なり批評なり反対なりすれば良いんじゃ無いだろうか。必要な時に必要な行動を取らずに命が失われたら、それはもう二度と戻らないわけだから。

色々物議を醸したオスプレイだからか、本来の震災救助と言う目的に合致しているのかどうかという本質では無く、オスプレイという手段を使用する事の善悪で話しをしようとしているから、凄くピント外れに感じます。特に、既に色々な場所で話題に(やり玉に?)上がっている、この毎日新聞の記事。分類が「熊本地震」なのに、記事の内容はオスプレイの是非について。「危険だ、使えない」と言われているのであれば、実際に使用出来ること有用であることを実証する事も必要なのでは。毎日新聞はオスプレイが離陸する度に、「この機体は危険で」という記事を掲載するつもりなのだろうか。それならそれで公平フェアだと思うけれど、そんなことはつゆほども考えていないだろうけど。さらに言えば、熊本地震の話題を取り上げている振りをして、何故か佐賀県の主婦なる人が登場。当然のようにオスプレイ反対を訴えるわけだけれど、それって熊本地震とは別事象の話しでしょう? 更に、今はネットの時代。「佐賀市の主婦」という肩書きのこの登場者は、結構有名人と言う事が分かります。たまたま取材記者が佐賀市内を取材していた時に遭遇した「一主婦」が、たまたまそういう人だったのか? 普通はそうは考えられないと思うけれど。大体、今現在オスプレイが佐賀空港に配備されていて、それに反対するならまだ分かるけれど、佐賀県知事が反対していて実際には配備されていないわけで、こういう人を登場される目的に何か意図を感じてしまう。

毎日新聞が、このオスプレイの運用を政治的な目的のためというのであれば、オスプレイだけで無く、この震災を利用して北海道の補選とか夏の参議院選挙とかで有利な立場を占めようとする全ての発言を取り上げるべきでは。例えば、共産党は震災要の募金と言いつつ、党の運用に利用するとか補選に利用するとか言っているわけで、それって取り消したからと言って許されることでは無いのでは。あるいは、TPP関連の審議で、こんな緩い話しをしているのって許されるのだろうか。聞く方も聞く方だけれど、笑って答える方も答える方だと思う。震災対策は最優先課題だけれど、それ以外にも色々なことをどんどん進めなくしちゃいけないわけで、震災対策という大きな割合を占める作業が突然発生したからには、それ以外の作業も圧迫されている、影響を受けているはず。仮に、TPPに関して今国会で決着がつかず、先送りするのであれば、極端な話しTPP関連に費やす時間リソースを全て放棄して、その分震災対策に回すべきでは。何で野党はそう言うことを与党に要求しないのだろうか。結局どちらも本当の意味で被災地に対しての緊張感が足りていないのでは。

記事の中では、オスプレイ(MV-22)と同規模のヘリコプターCH-47(チヌーク)を比較して、格段優位性が無いのに何故オスプレイを使うのか、ネパールではダウンウォッシュで家を壊したと言うような内容が書かれています。でも、仮に自衛隊がチヌークを保有していても、それを米海兵隊が運用するわけにはいかないでしょう。また、日本全国に何十機あっても、北海道にあるような機体をわざわざ熊本に運んで使用するのも大変。調べてみると、熊本周辺の陸自・空自基地に配置されているけれど、それらが遊んでいるのかという説明は無い。ダウンウォッシュは、回転翼機なら必ず発生するもので、チヌークだから絶対に壊さないわけでは無い。だからこそ、十分な着陸余地を準備しないといけないわけで、それが出来ないからネパールではトラブルが発生したわけでしょう。それを、いかにもオスプレイだからと言うような論調で記事を書くのは、メディアとしてジャーナリストとして正しいのだろうか。自分達が考える正義のためなら、多少事実を曲げても許されると思うのであれば、第三者から貴方たちは偏っていると言われても言い訳できないわけですよね。

こう言う事って、今回だけで無くこれまでも何度も色々な場所で見られるわけですが、それによって一部の支持者は先鋭化して盛り上がるかもしれないけれど、その以外の多くのと言うかほとんどの国民は冷ややかに見ていることを、メディアも政治家もも認識しないと。まぁ、それが出来ればこう言う事はしないはず何ですが...

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