ANAが羽田空港に導入したオール樹脂製の車いす。車いす利用の人が、保安検査場の金属探知機を通過する時に利用するためで、なるほどと思うと共に一つ思い出しました。何かの番組で、竹製の車いすを作っている話しを放送していて、その理由がJALが発注して、全く同じ目的に利用するため。この車いす、竹を何層も重ねて接着して、それを曲げ加工したりとかなり大変。その時思ったのが、わざわざ竹で作らなくても、プラスチック成形で同様のパーツを作ればより簡単、安く、速く、非金属車いすって作れるのでは、ということ。やはり、同じ事を考える人はいるんですね。
竹製車いすと言う発想は、確かに自然素材の利用ということもあり、心への響き具合は樹脂製車いすよりも大きいけれど、でも必要な台数を必要な場所に素早く配布することを考えると、多分より簡単に速く大量生産できるだろう樹脂製車いすの方が、利用者にはありがたいのでは。ほんの数分、検査場を通過するために必要なだけだから、正直なところ利用者にとっては面倒な金属探知機を通過するだけなわけですし、その為に竹製か樹脂製か、あるいは紙製だろうが余り関係無いのでは。
どちらが良い・悪いというのでは無く、それぞれの会社の考え方と言うか、志向が良く現れている話だなと個人的には妙に感心してしまう話でした。
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