2016年3月18日

出演責任

各局でコメンテーターとして数多く出演し、その独特の風防と声の良さで印象的だったショーンK氏の学歴詐称問題。その風貌と名前から、日系外国人の方なのかなと思ったら、じつは生粋の日本人(熊本出身らしい)だったりと、ちょっとガッカリするわけですが、少なくとも画面で見ている限りでは、それらしいキャラとして確立していた感じ。最初見たときには、マイケル富岡かと思ったのは内緒です(笑)。

で、今回はHP等に掲載していた学歴等が実は嘘だったと言う事で非難が集まり、これまで出演していた番組や新番組のMC等一斉に降板。まぁ、理由はどうあれ身から出た錆ですから、これは仕方ないと思うけれど、これまで出演していた番組のMC等が「これこれこう言う理由で降板します。残念です。」なんて言う事を言っています。まるで他人事みたいな言い方をしていますけど、そういう人材を知らずにこれまで雇用し出演させていた責任はどうするんだろうか。

例えば医師免許とか、何か資格や免許が必要な仕事で、それを詐称していたというわけでは無いけれど、仮にも全国放送に出演させるのであれば、ちゃんと身元確認はするべきでは。勿論、そういう作業は所属している事務所の責任で、そこがちゃんと保証するからテレビ局側もそのまま受け入れる和犬だろうけど、でもその事務所にしてもあるいは本人が最初から自らの経歴なり資質なりを偽っていたとしたら、結局視聴者は偽りの話をずっと聞かせられるわけです。

誰に責任があるかと聞かれれば、勿論本人の責任ではあるけれど、良くメディアが政治家に対して使う「任命責任」と言う事を考えると、今回の場合は「出演責任」なるものが放送局側にも発生するのではないだろうか。かなり穿った見方ではあるけれど、でも例えばテレビショップで法に触れるような物を知らずに販売したとか、健康被害が発生するようなものを販売したら、やはり放送局にも責任が生まれるのと同じだと思うのですが。

仕事などでは、例えば製造関係なんかだと、取引先からの情報・仕様だけて無く、必ず受入側もその通りに仕様を満たしているか確認する受入検査をするわけです。それを怠った場合、あるいはそこで見つからなかった場合、勿論根本の原因は相手にあるけれど、こちら側にも責任が発生するわけで、そういう意味で今回の一連の騒動は、日頃他の同様のケースでは厳しく追及するメディアが、自分だいざその立場になってみるといい加減だなと言う、予想通りの結果になったなと感じた次第です。「残念です。」というのは良いけれど、その後に「申し訳ありませんでした。」というお詫びもしないといけないのでは?

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