2016年3月3日

これもリーダーシップ

予備選挙で盛り上がるアメリカの次期大統領選挙。共和党のトランプ氏は、今回の選挙における台風の目として、毎日話題を提供しています。その過激な発言に比例するように、若者層を中心に指示を拡大していき、当初の泡沫候補から今では共和党代表がどんどん確実になる状況。過去の選挙でも、こう言う過激な発言をして人気を得ていた候補はいたと思うけれど、ここまで支持を集めることは無かったんじゃ無いかと。その理由の一つは、この8年間の民主党・オバマ大統領の政治に不満を持つ層がかなり拡大していることもあるんでしょうね。

ただ、そんな傾向に危機感を感じたのか、アメリカ国内のメディアではトランプ氏に反対する論評が大手各紙に掲載される始末。海外のメディアからも同様の記事が掲載されていて、やはり世界はこの男が少なくとも4年間大国アメリカの舵取りをすることに大きな不安を感じているんでしょうね。スタッフがまともなら大丈夫と言う事を言う人もいるかもしれないけれど、でも日本のように総理大臣の権限が大統領ほど無い場合でも、鳩山・菅元総理の時のように引っかき回すだけなら十分ですからね。まぁ、あの時は回りのスタッフも問題だったけれど。

「リーダーシップ」と言う意味では、これも一つのリーダーシップではあるわけですよね。勿論、その方向性が正しいとは言わないけれど、回りの人達の不満をくみ取り、それを解決するような提案をしていくことは、リーダーとして必要な資質の一つ。ただ、方向性がちゃんとしているかどうかは別の資質ではあるけれど。彼の場合は、相手をその気にさせる魅力はあるんだろうけど、そこで言っていることは都合の良い空手形であるだろう事は確実。言っていることをそのまま実行したら、今の世界の色々な混乱をまとめた以上の混乱を招きそう。

共和党の他の候補者がこれから盛り返していく可能性は決して高くないけれど、トランプ氏がこれから何かミスをする可能性もあるだろうし、今後のテレビ討論会等ではぼろを出すんじゃ無いだろうか。仮に最終的には民主党のクリントン氏との一騎打ちになったときには、米国民の良識で共和党員でもクリントン氏に投票して欲しいところですが。まぁ、クリントン氏になったらなったで、それはそれでまた大変な時代になりそうな気もするけれど。

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