2016年2月18日

X線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」

昨日H2A-30号ロケットで打ち上げに成功した、X線天文観測衛星「ASTRO-H」。JAXAのライブストリーミングYouTubeチャンネルと、NHKの両方で視聴していましたが(YouTubeは10秒くらい遅延していたけれど)、この夕暮れの青空の中打ち上がっていくロケットの炎が凄く印象的でした。無事起動投入され、太陽電池パネルの展開も成功した観測衛星は「ひとみ」と名付けられたそうですが、何となく言い得て妙。早くも、4月から試験観測に入るそうですけど、かなり速いテンポですね。丁度重力波の確認もされた直後だけに、このX線観測でそれに関連した発見があると夢が広がりそう。

先日の北朝鮮が打ち上げた「物」も「人工衛星」との事だけれど、その割にはその飛翔体の内容なり、機能確認も聞かないし、同じロケットを使うにしてもかなり「目的が違う」としか言いようがありません。打ち上げ方向も極軌道似上げているわけで、それはそれで技術力としては凄いと思うけれど、どう言う目的なの、と小一時間。仮に、それが本物の人工衛星あるいはその為の試験打ち上げで会ったとしても、信用が無いから疑われるわけで先ずはそれを勝ち取る努力をしないとね。

北朝鮮の「自称ロケット」は人工衛星打ち上げと言いつつ、日本のロケット打ち上げは「軍事化への道」と非難する人達もいますが、結局はその技術をどう生かすか、どの様に使うかで、革新的な技術にもなるし武器にもなる。出刃包丁だって、その目的通りに使えば笠名を裁く道具だけれど、人に対して使えば凶器になるわけですからね。問題なのは、どの様な技術を持っているか・開発しているか、では無く、それを使う人達の考え・信頼がどれだけあるかと言うことでしょう。大体、何処かの国は日本の原発で使用した燃料からプルトニウムが抽出されて、原発何千発もの量を保有していると言うけれど、そのプルトニウム保管を許されない某国では、それでも核弾頭を開発しようとしているし、どちらを非難すべきは明らか。言うべき事は言う、やるべき事はやる、見せるべきものは公開する、と言う立場で日本として必要な事をどんどんやれば良いですよね。そういう態度が、逆に「抑止力」になる気がする。

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