2016年2月24日

新電力会社の撤退

今、多分CMの露出度では上位に入るだろうと感じる位CM等が流されている「新電力会社」。地元の企業から、全国的な企業まで、安さとかセット割り等を武器に顧客獲得に奔走している様子。そんな中で、電力会社以外では業界第五位の新電力会社が、そのビジネスから撤退するという記事。電力会社以外での大手というと、ガス会社とか石油関係の会社が多分大きいところだと思うので、その中でも第五位というとかなりの存在のような気がしますが、残念ながらこの何処かの周辺機器メーカー見たいな名称の会社名は始めて聞きました。

すでに6000件の契約が有り、しかも自治体などとの契約が多いとなると、結構利用者側の対応も大変そう。この会社、自前の発電設備は持たず、他社の安い電気を購入してそれを降ろしていたようですが、それって単なる口利き商売じゃないのか。勿論、そういう商社業務的な仕事も必要だし重要だとは思うけれど、「電気」という見えないけれど物理的に存在するものを扱いビジネスを、元の発電設備無しでというのは一寸大胆すぎるビジネスモデルでは。

勿論、新しいビジネスモデルを構築したり、ビジネススキームも作る場合には当然それまでに無いリスクや仕組みを作らないといけないわけで、それを避けてはチャンスを逃すだけ。だから、こう言う会社が参入してそれなりに実績を残しているのは健全なビジネス環境があったとは思うけれど、でもやはりリスクを解消できるだけの力が無かったのは、実利というか実際に物を作る・配分するところが無いことだからでは。何となく太陽光発電ビジネスと似た臭いを感じます。

太陽光発電では、実際に太陽光発電パネルを設置して発電しないことにはお金は入らないから、まだましだとは思うけれど、結局あれだけ大騒ぎして太陽光ビジネスが一時沸いたけれど、結局はあの頃のどれだけの企業が実際に太陽光発電ビジネスで今稼働しているんだろうか。あれだって、補助金と言うバイアスが有るからどっと参入してきたわけで、コストだけみたら絶対にペイしないビジネス何ですからね。

消費者として、安くて良いものを購入したいと思うものの、最近は広告の力でつい目がかすんでしまうことも多い気がします。最終的には消費者の責任になるとは思うけれど、その為にも先ずは疑問を持ってその情報を吟味する事を忘れないようにしないと。

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