昨年の大きなニュースの一つに、富士通・東芝のPC事業再編があると思うのですが、今年はそれが現実になります。富士通、東芝のパソコンが直ぐに無くなるわけじゃ無いけれど、分離したからこれまで不調だったビジネスが直ぐに後転するわけでは無く、やはり巷で言われているようなさらなる再編が進むのでは無いかというのは、多分万人が感じるところ。
二回りくらい前だと、日本のパソコン市場は国内メーカーの独壇場で、今でも当時のメーカーの多くは残っているけれど、当時の半数くらいだろうか。今はないメーカーとしては、日立、三菱、三洋、RICOH、ソーテック等。残っているのは、富士通、東芝、パナソニック、VAIO(SONY)、EPSONかな。NECPCは微妙ですよね。国内的にはNECPCだけれど、全体としてはLenovoだろうし。
個人的に気になるのが、パナソニック。富士通、東芝は、国内的にも海外的にもそれなりにボリュームはあるけれど、パナソニックはそれに比べるとパイのサイズは小さいだろうし。Let's Noteは、確かにそれ単体で購買意欲が沸くシステムだと思うけれど、それだけでビジネスが進むような気もしないし。仮に、富士通と東芝が一体化して、その場合にはもしかしたらVAIOも吸収されるとしたら、国内で独立系メーカーとしてはパナソニックだけが残ることになるのでは? EPSONもあるけれど、あの会社のパソコンって昔から個人的には謎で(笑)、オンラインで販売しているからそれなりにコスト的には楽なんだろうけど、所謂ショップパソコンとの差がよく分からない(をぃ)。ODMを上手く利用して、販売にしてもオンライン機能を効率よく利用して、上手く利益が出るビジネスモデルを作っているんでしょうけど。
で、個人的に思うのは、パナソニックとVAIOが組んで「Let's VAIO note」なんて作れないだろうか。あっ、でもVAIOチームは、Let's のあの無骨な筐体を嫌がるか。それに、こう言う合併・集合の時には、少数同士が集まっても呉越同舟になるだけで、やはりそれなりに規模同士の相手と組まないと、最終的なスケールメリットは生まれませんからね。だから、少数側はよほどのコア技術を持っていないと、淘汰されてしまうのもビジネスのルール。仮に富士通・東芝が合併して、「FMDyna」(仮-笑)が出来たとしても、だから安泰という裏付けも無いですしね。国内だけで無く、海外も含めてスケールメリットを考えると、上位のLenovo/HP/DELLとの合併は余り考えられないから、ASUS当たり、あるいはAcer当たりと組むしか無いのだろうか。
マーケット全体として縮小傾向のPC業界ですから、今年はさらに厳しい一年になりそう。2-in-1タイプとか、Surface Proのようなタブレットベースの疑似PCタイプのような、新しいデザインでないと受けない時代になりつつあるのかも。ただ、AppleがMacBookを出している間は、これまでのようなクラムシェルタイプも「有り」だと思うんですよね。AppleがiPad ProをSurface Proのような形式にするとか、最初からそう言うタイプのMacBookを出してきたら、業界も少しざわつくかもしれない。ユーザーとしては、是非そう言う「ざわつき」を沢山出して欲しいところなんですが。良い初夢を見たいなぁ... (笑
0 件のコメント:
コメントを投稿