2016年1月8日

サーキットブレーカー

4日の今年初めての市場オープンに続き、昨日も上海・深圳マーケットが下落幅が7%に達したので、自動的に取引停止となるサーキットブレーカーが発動。ただ、今回の問題点は、マーケットオープンから僅か10分でまず5%の下落となり売買が15分停止。ところが、再開して直ぐにさらに7%の下落となり、その日の取引がすべて停止。マーケット開始後30分足らずで取引が終了してしまい、株主や投資家としては地団駄踏んでいるのでは。多分、今日のマーケットはさらに素早く株価の下落が始まり、取引停止の新記録を作るのではと一寸期待しているのですが(マテ)。

日本の株価も、連日下落はしているけれど、それでも率にすれば3%位。昨日はとうとう1万7000円台にまで落ちてしまったけれど、今日あたりは少しは上向いてくるんだろうか。こんな状態で新年はスタートしているんですが、数日前の経済団体の新年会でWBSがインタビューをしていましたが、どの会社の社長さんや会長さんも、上向き予想で、さらに2万2~3000円位の株価を予想していてちょっとビックリ。昨年の大納会で1万9000円台でしたからね。まぁ、そこまで上がれば良しと言う事なのか、でも個人的にはもう少し上がって欲しい気持ちも強いのですけれど。昨年末で2万円台に乗せて、今年は2万5000円台まで伸びて欲しかったんですが(甘い?)。

で、中国株ですが、このサーキットブレーカーだけでなく、さらに保有株の売却制限まで言い出しています。勢いに流されての、成り行きでの売却を止めることで、何とか株価の下落を止めようという思惑だと思いますが、そうなるとますます投資家の不満がつのり、予想外の方向に市場が向きそうな気がします。そう言う雰囲気を察してか、中国当局はこのサーキットブレーカーを今日から停止することに。うーん、今日の中国市場は荒れそうな気がする。一度下がるだけ下がって、そこであらかた材料が出尽くしたところが底値になって、そこから再び株価が本来の動きをするまで待てれば良いのですが。

宅内配線に設置されている「プレーカー」は、過電流が流れるとそれを検知して電源を強制的に遮断して安全を守るわけですが、一度切れたブレーカーを元に戻す=使える状態になする、には、リセットをかけないと使えません。でも、中国株に置ける「リセット」って、なんだうろか。マーケット的には、何か取引の好材料とかになるんだろうけど、今の中国経済にはなかなかそれは臨めない。逆に、中東や北朝鮮の騒動で、経済的には不安定感が増える事はあっても減ることは無い気がします。となると、後は中国政府の介入位しか思いつかないけれど、それをやると折角IMFからお墨付きを貰えたのに、それが再検討される要因になるかも。まぁ、これまでなら陰で下支えすることに躊躇しなかっただろう中国政府も、曲がりなりにも国際経済に出るとなると、下手は出来ませんからね。となると、ますます中国株の下落傾向は、サーキットブレーカーやその他の制限で急激では無いかもしれないけれど、徐々に徐々に下落していく気がする。そうなったときに、中国政府が起死回生の一発逆転のとんでもない手を打ってこなければ良いのですが。なんと言っても、今の人民の興味は「お金」であって「共産党」ではありませんからね。今回、このブレーカーを止めたけれど、家電量で発熱して発火しなきゃ良いけれど。

日本経済を支えている爆買いにも影響するのではと言う話もあるけれど、逆に国内経済の不安から海外に資産を移す、資産を高付加価値のものに変えていく(=爆買い)傾向は増していくのでは無いだろうか。海外で使える金額制限があるから、日本に来て買い物する人は減るかもしれないけれど、ネットショップで日本の製品に手を出す人が増えていくかもしれない。となると、中国のネットショップに店舗を出している日本のお店は、これから「買い」かも。日本からは、そう言う企業への投資が、今年の「買い」でしょうかね。

0 件のコメント:

コメントを投稿