2016年1月3日

維持するコスト

国際社会の無法者、中国の暴挙は新年から留まることを知らないようですが、戦略的にこの南沙地域に拠点を作るメリットは理解出来るものの、滑走路を作り航空機をこの地域で維持運用するとした場合、塩害対策ってどうするんだろうか。滑走路だけあっても仕方ないわけで、所謂「不沈空母」としてこの地域の拠点基地として運用しないと、折角の埋め立て工事も無駄になります。ただ、写真を見ても分かるように、元々は岩礁があったかどうかみたいな地域に、無理矢理回りの土砂をすくい上げて造成して作った飛行場だけに、回りは直ぐ海。当然湿気や塩気は厳しいだろうから、精密機械の塊である飛行機にしても、それをサポートする電子機器類にしても、かなり厳しい状況で運用されることになります。

日本でも同様の環境にある基地では、真水でちゃんと洗浄して維持管理しているらしいけれど、こう言う閉鎖的な環境では真水を入手するだけでも大変だろうし、どうするんだろうか。数日毎にローテーションさせて、メンテナンスは内陸部で行うのだろうか。それならそれで、航空部隊や整備部隊の負担は大きくなるわけだし、その為のコストだって大きくなるわけで、それはそれで中国人民解放軍にとってはマイナス要因でしかないような。

日本では、あれだけ安保法案で大声を上げた人達は、このニュースに関してはどんな声を上げてくれるんだろうか。集団的自衛権を可能にする法案を通すだけで、日本が沈没するような騒ぎをするくせに、実際に周辺校に対しての示威行為をしている国に対しては何も言わないんですからね。ちゃんと、中国にも、ロシア二も、その他の国に対しても「戦争反対」というのであれば、少しは彼らの活動に足してのシンパシーも生まれるんだろうけど、彼らはの目的そうじゃないわけだから。

中国は2席目の空母も建造を始めたようで、最終的には3隻くらいまで建造するようですが、その為の維持費はさらに膨らむと予想されます。空母だけで無く、サポートする艦隊も維持しないと行けないし、メンテナンスだって大変。GDPでは世界第二位と言うけれど、実際はどうなのか分からない経済状況もあって、そうやってどんどんコスト増大させていく未来には、何があるんだろうか。幾ら共産党に忠誠を誓う中国人民にしても、空母を増やすよりも、PM2.5を減らしてくれと思っているんだろうなぁ。コスト増大をカバーするために、無理矢理経済活動を国内外に広げていき、それを何とか共産党が帳簿を付け替え付け替え破綻を先延ばしにしてきたけれど、それもそろそろ限界では。ただ中国の怖いのは、その破綻するときに日本のようにバブルが破裂するのでは無く、自らそのバブルの破裂先を海外に求める気がすること。例えば対立するベトナムとか、もしかしたら日本の尖閣諸島とか。そういう事態になる前に、何か解決策が見つかれば良いのだけれど、それって逆に増長する中国にペナルティーを与えること無く許すことにもなり、それはそれで一寸困るなあ。何か上手い解決策は無いものだろうか。少なくとも、やりたい放題はダメだよと、中国にお灸据えるくらいの。

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