2015年12月19日

取引材料?

産経新聞の加藤元支局長の裁判。まだ、韓国検察が上告する可能性はありますが、韓国メディアからも今回の裁判に関しては批判されているし、名誉毀損対象の朴大統領が何も言っていない以上、これ以上継続する意味は無いでしょうね。ところで、今回の無罪判決に対して、韓国が誠意(?)を見せたのだから次は日本が慰安婦問題に関して誠意を見せるべきだ的意見が、韓国・日本両方からでて居るみたいなんですが、それが理解出来ない。元々の慰安婦問題にしても、韓国が自分達で火を付けて大きくしている、日本から見れば「解決された問題」であるのに、今回の裁判にしても言論の自由、報道の自由にしてみれば、そもそも告訴されること自体がおかしいわけで、それが仮に無罪判決が出たからと言って、その裁判自体がおかしいと思わなきゃ。なんか893に因縁付けられて、「まぁ許してやるから、俺のいう事も聞け」と言われているような不満感を感じますね。

日本としては、ちゃんと是々非々で話をしないと、これからもこう言う問題は起こるでしょう。代替裁判にしても、判決こそ「無罪」と言っているけれど、誹謗中傷したと言われている内容に関して、もともとの朝鮮日報の記事に関しては何も言われていないわけで、同じ事を韓国人が言えば問題無く、日本人がそれも産経新聞の記者が言うと問題になるという「雰囲気」が間違っているのでは。

良くこの手の日韓討論みたいな番組を見ていると、韓国のコメンテーターは「韓国には韓国の事情があるのだから、日本はそれにも耳を傾けて欲しい」というような言い方をします。確かに相手の意見を聞いて、妥協点を見つけるなり譲歩できることは譲歩することはやぶさかでは無いけれど、これまで散々そう言うことを日本側が提示してきているのに、一つやればまた一つと結論を出さないことを目的にしているような相手とは、延々と話しをするわけにもいきませんしね。韓国にとっての最大の利益とは、これらの問題を解決することでは無く、日本に対して韓国側が優位に主張できる材料を持ち続けることなんですから。そう言う意味で、今回の裁判をめぐるドタバタというのは、これまでの歴史に関するものだけで無く、これから新規に彼らにとって有利となる材料を作る事も可能である、という新しい頭痛の種を見せたとも言えるのでは。困ったもんです。

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