2015年10月23日

マイナンバー制度

今日から個別に配布される「マイナンバー」。なかなか分かりにくいという意見もある中、個人的にはUSのSSN (Social Security Number)だと思えば理解出来るもの。勿論、全く同一というものでは無いけれど、ほぼ同じようなシステムになるんじゃ無いだろうか。USの場合は、日本のような「本籍・戸籍」というものが無いから、このSSNが個人特定と生活管理の根幹システムになっています。勿論、出張者で長期滞在するような場合にも必要で、このSSNが無いと銀行口座も開けない、クレジットカードも取得出来ない、アパート契約なども出来ない、もう出来ない事ばかり。勿論、多額の保証金を担保すれば可能な場合も有るんですが、日本円にして何百万円なんていう場合も有りますからね。

このマイナンバーに、収入や支出の情報が一元化されることで、プライバシーが明かされるという非難があるけれど、それによって徴税が正確的確に実行されるのであれば、それはトレードオフでは無いだろうか。それでも、歴史あるアメリカでのSSNの運用であっても成りすましなどトラブルはあるわけで、そう言う意味では初めてスタートする日本では、今発生しているような「オレオレ詐欺」的な初歩的なものから、もっと高度なものまで発生が予想されます。それを100%完全に防ぐのは無理だとしても、何かあっ場合の手当というか対策はしっかり行って、先ずこの制度が普通の生活に根付く事を目標にして欲しいですよね。

様々な情報が一つのIDに集約されることで、当然リスクも高くなるわけで、その点はこれまでお役所任せだった日本人の気質というものも変わらなきゃいけなくて、自分の財産・情報は自分で守る・管理するという意識が育たないと、以前の住基ナンバーみたいな事になりかねない。より利便性の高い商品開発もしていかないと、なかなか普及しないでしょうね。個人的には、このマイナンバーを利用すれば、面倒な確定申告が不要になる、という仕組みが出来れば喜んで利用したい。あるいは、保険商品とか金融商品では、色々と書類を揃えて面倒な作業が多いけれど、あれがマイナンバー一つで完了するのであれば、これまでよりも興味を持って接することが出来そう。

いずれにしても、やらない前から良い事悪いこと色々想像出来るし、実際に運用が始まれば先ずは悪いことにフォーカスが当たるだろうけど、そういう所はしっかり手当てして好ましいシステムに成長させて欲しい。そう言う意味で、個人的には一寸期待しているシステムです。

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