2015年10月30日

電子決済と承認動作

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、電子マネー・電子認証の利便性と、手軽が故のリスクについて。このコラムに登場する「magatama」は、数日前にニュースに登場したときに読んだんですが、今ひとつその利用方法に関してピンと来なかったんですが、このコラムを読んで少し見えてきた気がします。

笑ってしまったのは、最後に一寸書かれている、山田氏の電子マネー生活が私と同じ事(笑)。SuicaでJRを利用し、ANAはEdyのSKIP利用、コンビニやスーパーの買い物は、EdyかiD利用で、さらに新幹線移動にはEX-ICとくれば100%同じになりますが、結局そこまで利用する人はとことん使うし、そうで無い人は精々Suica Card利用くらいで終わりなんでしょうね。

で、携帯(スマホ)で電子マネー、電子認証サービスは確かに簡単で楽で便利だけど、携帯と端末側だけで認証作業が完了するので、実際の所そのスマホを使うのが本人で無くても問題無い。クレジットカードも似たようなものだけれど、一応「署名(サイン)」という認証作業があるので、一応なりすまし防止対策はあるけれど、携帯の場合は店舗側でその利用している人が本当の持ち主かどうかの確認方法は無いわけです。そこに、こういうmagatamaのようなものを噛ませると、少し安心出来るのかもしれないけれど、手順が増える分利便性は下がるわけで、それをどれだけ吸収できるかですよね。私なんかだと、スマホの側面にこう言う認証センサーがついていて、そこに指を添えて携帯を決済用端末にかざすと、その指が本人のものと認証できたら決済する、みたいな事が出来たら余りオーバーヘッドが大きくならずにセキュリティ的にも向上しそう。イメージ的には、iPhoneのTouchIDみたいな感じですかねぇ。ただ、あの位置にあると、決済するときにはいちいち指を押しつけてから端末に携帯をおかないといけないから、位置的には少し検討する必要があるけれど。

私が使っているiPhoneのアプリでは、HiltonのアプリがTouchID対応で、TouchIDを利用してログインできるようになっています。これ凄く便利。iPhone用アプリは、これからそう言う方向に進むんだろうけど、Android系も何か工夫が必要になるでしょうね。顔認証とかも良いかもしれないけれど、携帯(スマホ)を取り出す、持つ、決済端末にかざす、という一連の動作の流れの中で、不自然になら無い感じで認証動作を組み込めないと、どんなにセキュリティが高くても普及しないでしょう。物理的なセンサーのサイズや機能も含めて、まだまだH/Wの発展が必要ですよね。最終的には、DNA等のバイタルセンサーが米粒くらいのサイズになれば、ほぼ100%の個人認証と安全性が確保されるんだろうけど、それはまだまだ先の話だなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿