2015年9月29日

冷静な視線

日本で活躍している、中国人漫画家さんのコラムが掲載されているんですが(これとかこれとかこれ)、自分の見たことから冷静に判断しようとしている姿勢に、凄く好感が持てます。別に中国が悪で日本が善何て言うことを言うわけでは無いけれど、中国での判断・意見って、多くが感情的な反応だったり、政府のプロパガンダを真に受けているのかそれに合わせているのか、理性的な印象を受けません。まあ、それって最近では安保法制反対運動の人達にも通じるものがあるんだけど、冷静に見てみれば、日本ではあれだけの規模の運動が何の妨害も無く何日も継続できるのに対して、中国ではそう言う行動を起こす以前に一斉に逮捕されたり拘留されるという現実を、彼らはどう感じるんだろうか。もともと民主主義が根付いていたはずの香港でさえ、今ではかなり息苦しくなってきているわけですからね。

今回特に印象深かったのは、この民主党へのダメ出しでして、日本人以上に民主党の本質を見抜いているなぁと感心。結局は彼らの事なかれ主義が、ここ最近の色々な問題発生の原因になっているというのは、誰もが感じているけれどここまでビシッと指摘されるとスッキリします。

最後のまとめが、野党にとっては耳が痛いですよね。

今後、野党が国民の支持を獲得するには、ヒステリックな抗議活動ではなく、「現実を見極めた上での大人としての代替案を提示すること」が必要不可欠でしょう。それが無理であれば、色々と問題はありながらも、現実を見極めた大人である自民党にしか政権は任せられないと思います。

そう、結局は何が問題でどう言う修正なり変更が必要なのか、あるいは全否定するのであればちゃんと納得できるだけの反論を示さなきゃいけないのに、それすら無くて感情的な「戦争法案」とかを強調するから、駄々をこねる子供みたいな印象しか受けないんですよね。でも、そんな感情論を声高に主張する事も可能で、さらにそんな中身の無い主張(感情爆発?)であっても、指示して賛同してくれる人がそれなりに居ると言うことの自由位は認識して欲しい。そう言うことに無頓着で、自分達だけが正しい・正義だと言う驕り高ぶりの様子に、多分苦しい経験を持っているこの中国人漫画家さんや同じような境遇の人達には、単なる我が儘としか映らないのでしょうね。

まぁ「言論の府」であった参議院が、いつの間にか「ドタバタの府」とか「演芸の府」に変わっていることに何の疑問も持たない人達だし。

0 件のコメント:

コメントを投稿