2015年8月18日

BOSE QuietComfort 20 Apple Compatible Model

今回ANAの機内販売で購入した、BOSEのノイズキャンセリングイヤホン「BOSE QuietComfort 20 Apple Compatible Model」。免税販売のため消費税の8%が無く、AMC SFC JCBカードで購入したので、さらに10%引きで購入。国内価格が、35,000円+消費税で37,800円ですから、結構お得感があります。

往路の機内で購入したので、実際に使い始めたのは復路の機内から。まだ試用期間は短いのですが、個人的に感じたところを。

  • Good Points
    1. B772の機内で最初にノイズキャンセリングのスイッチを入れて1秒遅れくらいで急に外音が消えたのにはビックリしました。B772はそんなに五月蠅い機体では無いけれど、スイッチのON/OFFでの違いはかなり大きいですね。イヤホンがカナルタイプではなく、オープンエアーなので、単にイヤホンを装着しただけでは結構外部ノイズが入りますが、それがほぼ完璧に消去されます。
    2. 私が今使っているEtymotic ReserchのER-4PT, hf5, 6iとかは、全てカナルタイプなので耳穴の奥にイヤホンを挿入する必要がありますが、これは耳穴に「付ける」感覚なので、耳も疲れないしカナルタイプのように耳が痛くなったり蒸れることも無くて快適。実際SIN-NRTのフライト中5時間位装着しっぱなしでしたが、ストレスは殆どありませんでした。早速、今週金曜日の出社時にずっと付けっぱなしでどうか試してみようかと思っています。
    3. コントロール部分で音量調節とiPhone6の曲送り・戻し・保留などの操作が出来るのは便利。音量以外の操作をするセンターボタンの操作方法に慣れが必要ですが(何度か押したり、長押ししたりする組合せが覚えられない)、いちいちiPhone6を取りだして操作しなくても良いのは便利。流石にApple Compatibleと言うだけあります。
  • Bad Points
    1. 最大の欠点は、やはりバッテリーも含まれる操作部分ですね。バッテリーも入っているのでそこそこ重量が有り、例えばiPhone6と一緒に持ち歩く様な場合には一寸工夫が必要です。また、本体と操作部分を接続するケーブルが短いので、取り回しも限定されます。このケーブルの両方の付け根に結構ストレスが掛かりそうで、ここを破損することが多そうな雰囲気ですね。音楽再生や着信なんかはそのままで操作出来ますが、アプリ操作とかするために本体を手に持って使うときには結構邪魔になります。
    2. イヤホンの20cm位下にコントロール部分があり、さらにその下20cm位のところに洋服などにケーブルを止めるクリップが付いていますが、コントロール部分の位置が一寸イヤホンに近すぎて操作しづらいですね。クリップ部分の下にあれば便利なんだと思うんですが。コントローラー自体は便利で良いんですが、その設置位置が要検討じゃ無いかと。
    3. 耳穴に「付ける」感覚で装着するイヤホン部分ですが、今ひとつ正しいポジションが分から無い。半月上に飛び出ている棘みたいな部分を耳の襞部分に入れて固定するようなんですが、鏡でも見ながらでないと確実に装着できたのか分かりづらい。もう少し分かりやすくと言うか、確実に装着できるようなデザインが望ましいですよね。この白いイヤホン部分は、L/M/S三種類あり、私は耳穴が小さいのでSに買えてみたんですが、どうも違和感がありMサイズに戻したところ、こちらの方がしっくりきました。
    4. ノイズキャンセリングを前提にしているシステムなので、ノイズキャンセリングをOFFにすると一寸使い物になら無い感じ。カタログではバッテリーが切れても普通のイヤホンとして使用できるとは書かれていますが、確かに音は出るけれど音楽再生には使えないという印象。だから、バッテリー残量がもう少しちゃんと分かる仕組みが欲しいですよね。Bluetoothを内蔵して、スマホで確認できるとか簡単にできそうな気がするんだけど。

ノイズキャンセリングの性能は、確かに凄いと思います。これまで幾つかのメーカーの製品を使用したことがありますが、このサイズでこれだけの性能は流石BOSEという印象。一方で、完全に外部音が消えるわけでは無く、ヒスノイズというか極々小さなホワイトノイズみたいな音が気になります。音楽再生をすれば、隠れて消えてしまいますが、例えばフライト中に耳栓代わりに利用しようと思うと、ちょっとこのノイズが気になるかも。

音質に関して言うと、正直ちょっと期待外れというか、もう少し輪郭がしっかりした音が出るかと期待していましたが、ノイズキャンセリングのホワイトノイズが被るのか、その機能の副作用なのか、高音・低音、ともに音の輪郭がぼやける感じです。ER-4iとかhf5で、音量を少し絞った場合にはやはり輪郭が甘くなりますが、少し音量を上げるとエッジが利いた感じになります。でもこのBOSEの場合は、音量を揚げてもその鈍い感じで音が大きくなるだけで、それが残念。確かに長時間聞いていても聞き疲れしにくいとは思うけれど、純粋に音楽を楽しみたいと思ったときには少し残念かも。最も、元々外部ノイズが多い場所で音楽を聴くという相反する要求の妥協点なわけですから、そこまで音質や音の輪郭に関して文句を言うのはメーカーに対して酷というものだとは思いますが。

正直、価格を考えると微妙だなぁという感想です。場所を選ばずいつでも聞くことが出来、さらにイヤホンタイプから長時間使用しても耳が疲れない点は大いに評価出来ますが、バッテリーの可搬性と本体との接続、またコントローラーの使いづらさは何か改善して欲しいところです。

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