ジワジワと人気が出ている「ヨルタモリ」。実は最初スタートした時には、タモリ扮する「岩手のジャズマスター吉原さん」や「関西の建築家の近藤さん」とか「徳島でヨット関係の仕事をしている高瀬川さん」などの設定が余り面白くなかったんですが(かなり無理がある)、何度か繰り返しているうちに、ゲストと登場する俳優さん・タレントさんがつい間違って「タモリさん」とか話しかけてしまい「半分本物のタモリ・半分設定の常連客」という曖昧さが何となく心地よくなってきました。タモさんがバーの常連で、そこにゲストが会いに来ると言う設定でも良いと思うのだけれど、そうなると多分タモリの独壇場というか、内輪受けに流れるのでそこの歯止めになっている気がします。最も、最近は結構脱線している気がするけれど。
個人的には昔の「今夜は最高」みたいな音楽バラエティーを期待していたんですが、一寸経路の変わった音楽バラエティー的要素もあり、毎週必ず録画する番組に。で、期待していなかったんですが、個人的にツボにはまっているのが、宮沢りえ扮するバー「WHITE RAINBOW」のママ。昔は正直そんなにファンでも無かったし、好きなタレントさんでも無かったけれど、良い感じで年齢を重ねて(って、自分より一回り若いけれど)、良い色気が出ていて、こう言うママがいるバーって、近くに出来ないかなと妄想したりして(笑)。あっ、あと最近ちょっとアップで登場する三毛猫ちゃんも。リエママの膝の上で撫でられる三毛ちゃんになりたいと妄想したりして(マテ)。
この番組、なかなかコアな常連客役の人達とか、ゲストも毎回リッチな人が登場したりしますが、決まったシナリオがあるわけじゃ無くて、タモリが一歩引いて聞き流しながらまとめていくような雰囲気が、だらっとしていて個人的には気に入っています。ただ、だんだん本人も我慢できなくなってきたのか、最近はちょっと前に出る場面もあるけれど、そう言う緩急を上手く使い分けて長寿番組になって欲しいなぁ。
最近テレビが元気が無いと言われるけれど、元気=威勢の良さだけみたいな番組作りが最近は多いので、疲れてしまうことが多くなりましたよね。見ていて疲れる。日曜日の深夜近くと言う放送時間も有るんだろうけど、肩肘張らずにそれぞれ力のあるタレントさんが、腹八分目どころか腹六分目くらいの力具合で楽しんでいるのが良いですよね。若手のタレントさんがやっても、それは手抜きにしか見えないようなことも、力のある人だとちゃんと一つの「画」になるのが凄い。こういうテレビ作りを考えて欲しいなぁ。まぁ、その為には力のあるタレントさんが必要なんだけど、それって限られてしまうのも現実。今の40代前後のタレントさんが、もう少し頑張らないといけないのかも。50代とか60代のタレントさんに力のある人が多すぎて、その人達の陰に隠れていたというのも問題なのかもしれないけれど。でも、それを言っても仕方ないわけですし、やはり次の世代にもう少し頑張ってもらわないといけないのは、どの仕事でも同じか。
今度湯島に探しに行ってみよう(笑)。
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