2015年7月11日

WeChat決済

このWebChat決済、昨晩テレビ(WBS)で放送していたのもたまたま見たんですが、顧客が自分のスマホで決済用のQRコードを表示させ、それを店舗側のiPadで読み取るという簡単な手順が良いですよね。もっとも、QBコードの読み取りだけなら、別にiPadでなくても、店舗側でもスマホで構わない気がするけれど。

日本だと先にFeliCaが電子マネー、電子決済の道を開いたので、どうしてもそちらの方向に行きがちですが、QBコードを上手く利用すれば、情報量も盛り込めるし端末に対しての要求項目も無いし、導入する店舗側にしても専用の端末を使用しなくて良い手軽さもあるから、Win-Winの関係が見事に成立しています。

私も、ANAに搭乗するようになってEdyを利用した電子搭乗券が便利だなと思ったんですが、同時期にUAも同じような事をやり始めて、こちらはPassbookを利用したQRコードでの利用なんですよね。航空会社が発行する電子搭乗券だけだと、正直必要な時にアプリを起動して選択したりとか、一寸使い勝手が不便ですが、そこにPassbookようなさっと選択表示出来るアプリが一つ噛み合うだけで、凄く利便性がアップして実用度が向上します。こういうスキーム作りが、売れるサービスの肝なんですよねぇ。

で、WebChat決済ですけれど、これから増加するであろう中国からの観光客向けには有利な武器になるかも。少し前だと「銀聯カード」っていうのが集客の武器でありましたが、それに変わるものになりそう。ただ、問題点もあって、銀聯カードは日本人も取得して中国で利用する事も可能な双方向性が有りますが、WebChat決済は中国でのアカウント獲得とか、多分今のところ中国語だけだろうから、日本人が日本国は勿論中国国内で利用するにはハードルがかなり高い。あと、店舗側してみれば、確かに決済用の端末導入のコストや手間は少ないとは言え、やはり専用の端末を準備する必要があるわけで、そうなるとそれなりに中国人観光客の来店が見込める店舗や地域に限定されるでしょうね。

あと、与信枠はどれくらい取れるんだろうか。「爆買い」がニュースになる人達なので、1箇所の買い物で何十万円何て言うのはざらだと思うけれど、それを1日に何度も実行されても大丈夫なのだろうか。多分中国国内では、少額決済から中額決済、数千円から数万円程度までを想定しているんじゃ無いだろうか。その当たりの運用方法も、これから課題になるかもしれませんね。

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