産経新聞の記事から、ネット販売を延ばしているヨドバシドットコムの話題。記事見出しで「アマゾンを猛追」と書かれていたので、どれだけ凄いんだろうと思って記事を読み始めましたが、アマゾンジャパンが8400億円に対して、記事に添付されているヨドバシを含めた他社の売り上げが、トップのヨドバシですら今600億円と、10倍以上の開き。「猛追」というのは、一寸大げさでは無いだろうか。
確かに記事に書かれているように「伸び率」ではヨドバシの方が大きいとは思うけれど、攻めてアマゾンの半分くらいにならないと「ライバル」とすら見られないでしょうね。
この中で、ヤマダ電機の年間売上高は1兆9000億円近くで、ネット売り上げは2%程度。売り上げ2位のビックカメラは、8000億円位の売り上げに足して352億円と、4%位。ヨドバシカメラは売上高非公開ですが、確か5000億円位だったと思うので、12%と結構ネット販売が大きいことが分かります。上新電機も、売上高4000億円位で500億円の有り揚げで、こちらも12%と大きな割合を占めています。記事では、ヨドバシカメラで扱う家電以外の商品の影響を上げてますが、ヨドバシにしても上新電機にしても、結構昔から通販をやっていた記憶があるので、やはり先行者利益が大きいというのもあるんでしょうね。
記事にも書かれているように、取扱商品の拡大も重要だけれど、今の勝負はどれだけ早く品物を配送できるかと言う事。記事では明確には書かれていないけれど、配送センターがあっても、そこから顧客まで届ける物流を自ら構築する事は殆ど無理だと思うので、既存のヤマトとか佐川とかJPとかのリソースをどれだけうまく活用するかですよね。結局、そこがボトルネックになって限界が直ぐに来そうな気がする。実際、アマゾンの過酷な要求から佐川は脱退したわけですが、それがどこの通販会社でも発生するとなると、宅配業者としても別の何か方法・対策を考えないと、共倒れになるんじゃ無いだろうか。それがユーザーとして一番困りますよね。
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