2015年5月11日

Samsungの本気?

最近色々と話題になる、韓国の屋台骨を支える財閥企業の一つSamsung。日本ではスマホのGalaxy S6を連日のTV-CMでもうプッシュしているけれど、もう一つ驚いたのが昨日の某TV番組。どうも、Samsungの1社提供だったらしい。Galaxyでは、Samsungのロゴを日本も出るだけ消して出荷しているらしいけれど、その1社提供のCMでも画面に映るのは「Galaxy」だけで、Samsungの"S"の字も出てこない。最近何かと物議を醸し出すので、あえて製品名だけで訴求していく戦略なんだろうけど、効果の程はどうなんだろうか。確かに、日本人の気質として、国内メーカー贔屓というのはあると思うけれど、でもDysonが典型だけれど良いものだったら別に気にしないのも日本人。Galaxyにしても、確かに日本ではiPhone人気が高くてシェアも多く獲得していますが、正直なところGalaxyや他の国内メーカーの製品にそれを巻き返すだけの魅力が足りていないのも事実。iPhoneというネームバリューも大きいけれど、結局はそれらも含めて全てを凌駕しないとユーザーは振り返ってくれないわけで、そこは純粋に競争の世界ですよね。

実最GalaxyのCMを見ていて、前モデルから始まったサイドスクリーンを強調していますが、正直なところだからなんなのと言う印象しか沸いてきません。例えばこれが表・裏両面スクリーンでどちらも同じように使えるとか、裏が透けて見えるスクリーンとか、そう言うものならまだインパクトはあると思うけれど、エンジニアとしてその技術力貼り回できるけれど、ユーザーとしてどんな利便性があるのか一寸疑問。別の言い方をすると、Appleは上手くiPhoneの世界観を作ってそれを認識させているけれど、じゃぁGalaxyの世界観は何と言うのが見えないし感じられない。XperiaはSONYのWalkman的もの、カメラのαシリーズ的なものを感じさせて暫く前はXperiaの世界観が見えて居たけれど、それだってどんどん飽きられるもの。そう言うものが無かったGalaxyが盛り返すためには、その「何か」が必要で、「エッジスクリーン」はその要素にはなったかもしれないけれど、そこから感じられるものが無いんですよね。

TV-CMや、多分雑誌などへの広告露出も集中して行っているんだろうけど、そう言うパターンって過去見てきた経験から言うと、最後のあがきみたいにもなりがちで、結局それで直ぐに結果が出ないと投入した初期費用が大きいだけに終息も早くなりがち。世間では嫌韓ブームの影響とか言われていて、それが無いとは言わないけれど、でもやはり製品としての魅力、その訴求力、世界観、そう言うものが足りないのが最大の理由だと思う。TV-CMやその他広告宣伝を打つのは良いけれど、単に製品を見せて終わっているだけでは、既に先は見えていると思う。以前のモデルで、カメラ機能への書込が出来る事を利用して結構ストーリー仕立てのCMを流していたことがありますが、まだあっちの方がこのGalaxyという機種の持っている文化というか雰囲気というか方向性みたいなものが感じられて好感が持てます。勿論、それが購買に結びつくかどうか、また別問題だけれど。

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