2015年5月4日

扇動的な人達

昨日は日曜日でしたが憲法記念日の国民の祝日で(振替で6日がお休み)、各地で憲法に関して色々な集会があったようですけど、多分その中でも最大規模の集会だろうこの集会。記事を読む限りでは、酷い話しですよねぇ。感情的に訴えるべき問題なのだろうか、憲法問題って言うのは。それって、国民を扇動して戦争に突き進んだ、彼らが忌み嫌う戦前の体制その物じゃ無いの?

「憲法改正」という事で、まずは9条が俎上に上がるわけで、それはそれで確かに今一番注目されているテーマではあるけれど、例えば彼らがやっぱり反対しているであろう天皇制にしても、最近色々と話題になる同性婚も含めた婚姻だとか家族の定義にしても、はたまた二院制とか議員の義務とか、そういう部分は彼らは変更しなくても良いと思っているんだろうか。

9条の問題は確かに大きな話しで、且つ今の日本の周辺状況を考えると色々と考えなきゃいけないことも多いテーマだとは思うけれど、「憲法」と言った場合にはそれって100条以上ある項目の一つでしかないわけでもあって、そう考えると「9条」と言ってしまうと逆に話題が矮小化されるような気もします。それに彼らがそれだけ素晴らしいと称える「9条」だけど、それを他の国々に広める話しは聞いたことがありません。「9条」故に日本の平和が保たれているというのであれば、国連でも個別に国々を訪問しても良いから、なんで世界の共通憲法・ルールとして採用することを言わないのだろうか。仮にどこかの国が日本の戦後の平和を評価してその理由が9条にあるからと自国の憲法に採用したとすれば、それはどんな有名人がこういう場所で絶叫するよりも説得力のある材料になると思うんだけど、そんな話しは聞いたことも無いし。

精神科医の香山リカさんも「私たちはこの憲法を変えるどころか、まだ使い切ってもいない。今の憲法さえ使いこなせていない政権に憲法を変える資格はない」と持論を展開した。
なんかこの人の色々な発言とかメッセージって、なんかピント外れの度合いがどんどん進行している気がする。「憲法を使いこなす」というのは、結局は憲法解釈の問題となってくると思うし、それってまさに今の政権がやっていることなわけで、それを肯定していることになるんじゃ無いの。前後の発言があって意味が違うことを行っているのかもしれないけれど、これって難か自家撞着している気がする。


『集会には民主党の長妻昭代表代行、共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首ら野党幹部も登壇し、「戦争立法反対の一点で協働し、安倍政権のたくらみを必ず打ち破ろうではありませんか」(志位委員長)と共闘を呼びかけた。
って、実際には意見が合わずにいつも挫折しているくせに。共産党だって、今は天皇との共存何て言うことを言っているけれど、究極的には憲法を改正して天皇制を無くすと言っているのに、それで憲法改正反対というのは矛盾していないか。

単純に戦争反対と言うのであればまだ少しは共感できる部分もあるのに、それをいきなり9条だとか憲法改正とか言うスケールアップさせるから、なんか主張も道筋もまとまりの無い話しに傾いていっている気がします。かといって、やたら古かな辞令を出して、その是非を延々と討論するのも非生産的だし。先ずはそう言うアリバイ作り的な活動は止めて、だれでも納得できるような論理で政策論争を進めるのが議員の役目じゃ無いだろうか。

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