限定的ながらも運航再開した広島空港。ところが、再開した途端に天候不良で欠航が続き、踏んだり蹴ったりの状態。空港閉鎖で、代替便や振替が最初から分かっていればまだしも、当日空港に到着してから欠航を知らされても、これは困ってしまいますよね。それに、天候次第と言うのも、例えば台風とか全国的に大雨とか、ある程度予想できる条件ならまだしも、広島のそれも空港周辺だけの天候不良で欠航とか言う話になると、これはよほど注意するか詳しい人手無いと、なかなかわからないものですし。航空会社としては、天候の様子を見ながら、近くの岩国とか岡山の機材を大型化して、振替可能ならそちらに回すようなバックアップ体制を準備するんでしょうけど、大型化した機材は当然コスト高となる可能性も高いだろうし、振替業務だって何度も続けば馬鹿になりませんしね。
一番困るのは空港自体なのは確か。空港の収益にも影響しますし、空港施設内のテナントだって死活問題になるかも。アシアナ航空は、事故当日の乗客にお見舞い金としてUS$5,000(60万円)を払うことを表明しましたが、空港とかテナントにはどうするんだろうか。また、本格再開の肝となるILSの修理費とかもアシアナ持ちなんだろうな。困るのは、仮に欠航で内皮であっても、乗客側が万一のトラブルを避けるために「広島空港離れ」になってしまい、通常運行時でも搭乗率ががくっと下がるとか、そう言う状態になるとなかなか大変。早く臨時のILS施設を設置して、100%でなくてもある程度の状態であれば利用出来るようにしないと困る人ばかりですよね。それこそ、航空自衛隊の設備で、移動式の誘導装置とか臨時に設置して、その間に仮のILSを設置。さらに、破壊されたILS IIIbも前倒しで改修するような事を真剣に考えないといけませんね。
アシアナ航空としても、わざとやったわけでは無いだろうけど、一寸トラブルが多すぎる嫌いが。一昔、二昔前だと、韓国の航空会社では、ナショナルフラッグは大韓航空だけど、サービスやクオリティが悪くて、その分新興航空会社のアシアナはサービスもクオリティも良い、と言うのが自分達世代の認識でした。だから、アシアナに乗りたいという人が欠航多かった気がするけれど、大韓航空が品質を上げて、逆にアシアナが落ちてしまいましたね。日本の場合で言うと、JALが大韓航空、ANAがアシアナという感じですが、立場は逆みたい。食事とか機材の状態もそうだけど、それ以上に「安全」というのが航空ビジネスでは絶対条件なわけですから、まずはその部分をきっちりとして欲しいですよね。その為にも、先ずは早く事故原因と事故に至る状況を公式に発表して欲しいですよね。仮にアシアナ航空の機長に問題が有った場合でも、包み隠さず公開して、だからこういう対策をすると言うことをはっきりさせて欲しい。事故は起こさないことが大前提だけど、一度事故が起こってしまったら、どれだけそこからの教訓を未来に生かして、将来の事故を未然に防ぐかが一番重要な態度なんですから。そう言う意味で、アシアナ航空の真摯な対応を早く見せて欲しいところです。
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