2015年4月28日

発電コスト

経産省が検証した最新の発電コストでは、原発が少し値上がりしたけれど10.1円で最低。円安で燃料輸入コストがアップするLNG発電が13.4円に石炭火力が12.9円とやや値上がり傾向。逆に、製造が増えてコストダウンしてきた太陽光発電は、12.1~26.4円から12.7~15.5円とコストダウン。太陽光発電ブームがあって、様々な業種からの参入が有り、それによって太陽光パネルや付属する設備のコストが下がるのは分かるけれど、一寸疑問なのはそのコスト計算方法。単純に、必要な部材やエネルギー等のコストで発電量を割ったのだろうか。その場合、コスト部分は物理的な素材やエネルギーの積み重ねだから分かるとして、発電量の場合太陽光発電とその他の発電では大きく異なります。太陽光発電は、あくまで昼間太陽が出ている間しか発電できないわけで、仮にxxMW発電能力が有るとしても、それって昼のマジ簡体だけの話し。その発電量の合計が仮に石炭火力発電度同じくらいになったとしても、一日の半分は発電できない状態になるわけだから、その発電量だけで判断出来ないわけですよね。そうなると、その発電コストに対しては、例えば他の基盤発電からのバックアップ分が含まれるとか、あるいは24時間発電できない場合は、発電できない時間分の割り増しをするとか、何か補正をしないと、単純に発電コストと言う共通の物差しで比較は出来ない気がします。

電気エネルギーは、今の人類の生活を支えている重要なエネルギーなわけで、これが無くなると正直世の中がどうなるのか全く分からない状態。色々批判はあるにしても、そのエネルギー無しで今の生活は成り立たないわけだし、何らかの方法でエネルギーを確保継続していく方策は絶対に必要。もう一つは、だからこそ安定供給が必要なわけで、自然エネルギーの中でも地熱発電はその安定性が担保されている唯一の発電方法だと思うけれど、それ以外の太陽光にしても風力にしても単に電気エネルギーを作れば良いという話しじゃ無いことは、今ではかなり浸透しているのでは。本当に自然エネルギーで原発を置き換えるのであれば、世界でも有数の地熱立国である日本なのだから、候補地を強制的に収用して、そこにどんどん地熱発電所を作るべきですよね。そこが国立公園であっても、それを元に観光事業をしているのであっても。そこだけが国立公園であるのでは無いのだから、一つ二つ無くなっても問題無いだろうし、そこでビジネスをしている人は、保証金を払って移って貰えればいいはず。だって、何よりも大切な再生エネルギー、自然エネルギーなんですから。

その地熱発電にしても、太陽光のように一日で山谷あるわけじゃ無く基盤エネルギーとして定常的に発電できると言うメリットはあるだろうけど、例えば地震があったり火山活動の変化などで五つ買えなくなるのか分からない状態なのも確か。そう言う意味では、地熱発電とは言ってもその脆弱性は火力とか原発と比較してもかなり高いと言えるのでは。比較的安定していると言える水力発電ですら、夏の渇水対策とか必要になる場合が有るわけですから。「発電コスト」の数字だけがこれからは一人歩きするんだろうけど、せめてその算出基準や制限事項みたいなものもあるので振れば、それらも含めて本当にこのコストで良いのか、このコストが信用できるのか、そう言うことも考えないとね。ビジネスの世界だった、出されたコスト見積を鵜呑みにするのはダメなわけで、その算出条件は勿論、考えられる例外処理に関してだった検討すると、そう言うリスクをコストを複合的に考えて、最終的なターゲットコストが出てくるし、それによってビジネススキームだって決まってきます。そういう部分をちゃんと知らせて欲しいし、我々も注意しなきゃいけない部分ですよね。

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