毎度お馴染みPCWatch、山田祥平氏のコラムから「電卓アプリOfficeアプリ」の比較。VisiCalcとかMultiPlanとか、懐かしい名称です。当時のパソコンは、まだメーカー毎にどころか同じメーカー製品でも世代によって互換性が完全にあるわけでは無かったので、アプリケーションで互換性を謳っていました。例えば「MultiPlan Compatible」とか、「1-2-3 Compatible」とか。それを見て、自分の使いたいアプリが動作するパソコンを買っていた時代なんですよね。当然Windowsなんてまだ登場以前の時代で、DOSもまだ無かった時代でした。CP/Mとか、OSというよりはMonitor Programと呼ばれていた、さらに原始的なI/Oアクセス様のShellみたいなものを起動して、その上で使っていた時代ですよね。
コラムで取り上げられている電話と電卓のテンキー配列ですが、私は大学生時代にデータエントリーのアルバイトを3年くらいしていたことがあるので、右手の感覚としては「電卓配列」に馴染んでしまっています。だから、電話機が昔のダイヤル式からプッシュホンになったときには一寸違和感を感じたわけですから、でも慣れというか、結構人間の脳と指先って利口なので、それ程困らずに両方を使い分けることが出来ますよね。
計算ソフトとして生まれたスープレッドシートですが、最近ではワークシートと言うように「計算」目的から「図表作成」さらには「数値データを含む資料作成」みたいな目的の方が主流になってきたような気がします。だいたい日本でのExcelの使用目的の、多分半分以上は表計算よりも段落を揃えて編集出来る文章作成目的では無いだろうか。まぁ、そう言う多目的利用のアプリになってきたこと、さらには昔のように単純に足し算引き算するだけで無く、色々と複雑な業務計算も増えてきているので、どんどん計算用の表サイズが大きくなってきて、一昔前の非力なPCでは一度再計算させると何十分もPCが動きっぱなしなんていう笑えない状態にもなってきましたよね。それと共に、表計算ソフトの表示画面もどんどん拡大していき、Excelのために大画面が必要何て言うことにもなってきました。
Wordなんかの文章作成ソフトは、対象となる紙のサイズが決まっているので、ページ数は増えても紙のサイズがA4からA3になるなんて言うことは無いけれど、表計算ではどんどん肥大化していき、さらにに「ページ」というような概念も無いから、その肥大化はとどまることを知らないと言う雰囲気に。だから最近のPCでは高解像度化している理由の1つが、Photoshopのような画像ソフトとExcelのせいでは無いかと個人的には疑っているわけですが(笑)。で、こうなってくると、PCのソフトなり環境をスマホで利用することが果たして嬉しいのか非常に疑問になるわけですよね。内容の三賞目的くらいならまだしも、編集とかするようになると、最近のスマホの高解像度モデルなら表示は可能かもしれないけれど、あの小さなセルの一つ一つにデータを入れるとか、さらにその計算結果を見て次のアクションをするとか、一寸頭が痛くなります。
大は小を兼ねると言う事技はあるけれど、小で大の肩代わりをさせるのはかなり無理が生まれることが多いもの。スマホでもWindows Phoneがこれから台頭してくるかもしれないけれど、単にPCと同じアプリが動作する、同じ事が出来るといだけではあまり付加価値を感じないかも。14インチとかのPCで「狭い」と感じアプリを、5インチとか6インチの環境で利用して「便利」と感じるためには、単に互換性維持だけで無く環境に応じた「仕込み」が必要なはずで、それが今の所見えてこないのが個人的にも不満ところです。Microsoftは、そんなことまで考えてないだろうけど... そこが解決されないと、PCユーザーのスマホへの移行も進まないし、PCとスマホの両方使いという環境が続くだけだし、となるとスマホに慣れきっている若い世代はPCを捨てて、スマホだけで解決出来る環境なりアプリなりをこれから作り出して、PCに依存したユーザーはどんどん置いて行かれる世界になるのかも。私も少しスマホで汗をかく練習をしないと。
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