2015年4月10日

パラオチャーター便

天皇皇后両陛下のパラオご訪問に使用されたANAのチャーター便。本来なら政府専用機を利用するところでしょうけど、パラオ国際空港の滑走路長が2,195mと短いため、政府専用機のB747では使用が厳しいため、より小型機でのチャーター便になったようです。映像で見たらANA機が使用されたようで、これはちょっと意外。チャーター便とはいえ、JALはパラオへの就航実績が多いと思っていたので、その経験からJAL機を利用するかと思ったんですよね。考えられる理由は、JALのB767-300ER系は国際線ビジネスクラスでも2-2-2の6アブレストだけど、ANAは2-1-2の5アプレストなので少し余裕があるから? 最終的にはチャーター料金で決まるんだろうけど、どちらもそんなに高額な料金を提示するとは思えないし。後は、使用する機材が空いている鴨という問題あるけれど、昨日今日に予定が決まったわけじゃ無いから、そこはなんとでも調整できるでしょうしね。多分、B787-8でも滑走路利用出来るんだろうけど、こちらは機数が足りなくて通常の運航スケジュールから剥がせないんだろうなぁ。

B777-200クラスでも、この滑走路を利用出来ないことも無いんでしょうけど、距離的にも間に合うB767(-300ER)が利用されたようですね。流石にB737では機内が狭いからなぁ。で、機体レジの「JA625A」で調べてみると、インドのムンバイ線とか中国・香港線等で使用している国際線機材(B767-300ER)のようなので、座席は新しいクレードルが装備されているはず。それなら要人利用でも何とかなるか。国際線機材なので、ギャレーもそれなりに充実しているでしょうしね。座席も200席一寸ありますから、随行員やメディア等も含めても間に合うんでしょうね。

1泊2日の強行軍で、かつ現地での宿泊は海保最新最大の巡視船とはいえ船中泊。しかも、歓迎レセプションが終わって夜の11時に到着するというスケジュールでは、80歳の体では大変を通り越して苦行に近いのでは。ご本人の強い希望もあるのだろうけど、もう少し体に優しいスケジュールにしないと、取り返しの付かないことになりそうな気がしてなりません。羽田から出発する時も、屋根付きとはいえ雨の中タラップを上っての搭乗となったようですけど、我々でも足下がおぼつかないことがあるタラップ利用というのはどうなんだろうか。天候がよく、タラップの上での撮影機会が必要な時には、百歩譲って良しとしても、今回のように天候が悪いときに、もし足下が濡れて滑ったりしたらどうするんだろうか。せめて臨時にボーディングブリッジ利用に振り返るとか、あるいは直接機体のドアに横付けできる車を利用するとか、配慮が必要じゃ無いかといつも感じますね。なんだかんだ言っても、80歳の高齢なのだから。

ところで、通常の政府専用機が利用されるときには、2機体制で飛ぶわけですが、今回のチャーター便利用の時にはどうなんだろうか。近くにグアムもあるから、何か有った場合でもなんとかなるとは思うし、最悪日本から飛ばしても何とかなるんだろうけど。ANAとしても、2機のB767-300ERをチャーター便で出すのは厳しいのかな。まぁ、ANAとしても、チャーター便として引き受けた以上は、表向き見えなくても二重三重のバックアップに対策は積み重ねているでしょうしね。それに2019年から導入予定の政府専用機の担当キャリアーとして、ここで失敗は出来ないだろうし。でも、B777-300ERになっても今回の様に利用出来ない空港があるわけで、そうなると政府専用機としても1機首だけで無く、近距離用とか地域空港用として、例えばB767-300ERとかMRJ(また初飛行が伸びたけれど)とかをサブ機として準政府専用機みたいな形で用意することも必要かも。まぁ、それはそれで「無駄」と騒ぐ人達も居るだろうけどね。

[追記] 帰国便のレジは「JA627A」のようですね。往路便のJA625Aよりも、ちょっと新しい機材か。JA625Aをパラオに駐機して翌日に使用しないのは、食事の搭載とかの話もあるんだろうなぁ(邪推ですけど)。

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