録画していた先週放送された「ガイアの夜明け」を見たんですが、その回の話題は「なぜ世界で人気!?ニッポンの"中古"」と言うタイトルで、前半は日本の古着をアフリカのウガンダで再販する「エコリング」という会社の話で、後半は日本の中古車をニューズーランドで販売する「ガリバー」の話。
エコリングは、古着だけじゃ無くて、色々な家電や装飾品なんかも買取をして、それを海外で再販している会社なんですが、その中のキーワード「Used in Japan / 日本で使われたもの」というブランド価値を言っているのが興味深かったです。これまでだと「Made in Japan」というのが付加価値でしたが、今では海外、特に中国で製造しているものが多くなり、日本製品を買いに日本に来た中国人観光客が日本製だと思って購入したら、日本のメーカーの商品だけど「Made in China」でガッカリしたみたいな笑い話みたいな話もありますが、製造国が中国だろうがタイだろうがパキスタンだろうか、日本メーカーの製品である以上日本人が納得する品質の商品で有り、且つ丁寧に使う日本人の古着・中古品だから、使用後であっても品質が良い、ということで「Used in Japan」というブランド価値が生まれるているという話。日本の付加価値として「日本文化」という言い方をする事もありますが、この「丁寧に使う」というのは一寸盲点でした。そういえば、次の話に繋がる中古車や中古の機器にしても、日本製だと元々頑丈に丁寧に作られているのに、さらに使い方も丁寧且つ整備もちゃんとしているから、下手な新品よりも日本製の中古品の方が程度も機能も性能も良いという話しも聞いたことがあります。新興国事業では、価格競争力ある中国製品に日本製品は苦労していますが、ものによってはこういう「中古品・新古品」を持ち込むことで、価格競争力も維持できるんじゃ無いだろうか。
後半のガリバーの話も、日本からニュージーランドまで輸送で二月かかる不利な状況を、購入後15日間は返品可の、一年間は無償修理のサービスを付けるなど、他社との差別化を付けてなんとかビジネスを拡張しようとしていますが、それが出来るのも日本で使われたという品質保証があるからリスクが低いと考えられるんでしょうね。
ところで、日本と同じ右ハンドルの国々、旧・現英連邦の国を狙うというのも面白い視点でした。やっぱりこの番組は、いろいろと為になります。
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