2015年3月26日

GALAXYが日本で売れない理由

韓国の経済誌に掲載されたという「GALAXYが日本で売れない理由」という記事。例によって、「自分達目線」且つ「自分達は正しい(悪くない、正当、上位)目線」での意見でなんだかなあという印象。いつものように両国間の政治的要因に原因を求めようとしているけれど、それが間違っていますよね。確かに以前に比べて、ここ数年の韓国からの高圧的な態度に嫌気を感じる日本人が増えていることは確か。ただ、それって10年くらい前に流行した「冬のソナタ」に端を発した「韓流」と、それに続くK-POPのブームが異常だっただけで、あれを規準に「今は不人気」とか言われても、それは大きな勘違いでしょう。今の状態って、そのブーム以前の状態に戻っただけのような気がします。

韓流にしてもK-POPにしても、日本でブームになったのは、それまでに日本に無かったスタイル、イメージ、リズム、パフォーマンスだから日本人の感覚にマッチして受けたわけです。本当ならそこらさらに次の韓流、K-POPのムーブメントを作れば良かったのに、我も我もと同じようなものが大挙して日本に進出してきたから、幾ら日本人でも「飽きてしまった」事に気がつかなきゃ。

GALAXYにしても、最初はそのコストパフォーマンスの良さから人気があったけれど、日本人のニーズを組み上げ損ねて人気が衰退していったと思います。例えば他のスマホと比較して異なるGALAXYの初期のモデルの特徴として、裏蓋を簡単に開けてバッテリー交換出来るようになっていました。その為裏蓋はプラスチック製の、一寸心許ないもので、あれだと使っているうちに取れたりして一般の人から見ると「使いづらい」ってなるんじゃ無いだろうか。勿論、殆ど唯一バッテリー交換出来るスマホとして、私の知り合いではずっとGALAXYを使っている人も居ましたけれど、それはごくごく少数派だと思うし。GALAXYがだんだん飽きられてきたのは、特徴が無くなってきたのが最大の原因だと、私は思います。SONYのXperiaにしても、WALKMAN的魅力でブームになったけれど、それだけじゃダメなわけです。GALAXYも、写真の裏側にコメントを入れたり、共有できるような機能を入れて、あれはあれで面白いと思ったけれど、普通の人から見ると「一寸面倒」と感じるんじゃ無いかなと思ったら案の定。あと、GALAXYって比較的大型化しているけれど、あれも結構好き好きが有ると思います。

例えば日本のメーカーが、中国や韓国と政治的にぶつかっているからそれらの国でトラブっているかというと、確かにトラブっている事は確かでもそれを覆す製品投入することを考えていますよね。そう言う意味で、一寸ピント外れかなと感じる、このコラムですけど、最後に言っている「長期戦に強くならなければ」というのは正論でもあるし、本当にそれだけの覚悟があるのかと言う事ですよね。ただ、だからいつまでもその国に投資することも出来ない訳で、勝算があるなら継続すれば良いし、諦めるならさっさと撤退してそのリソースを別の場所へ振り向けるのがビジネスとして正しい姿。

個人的には、iPhoneもGALAXYも、どっちもどっち似たようなものだと思うけれど、GALAXYが「世界のGALAXY」と押しつけがましい感じがするのに対して、iPhoneは「iPhone文化」みたいな雰囲気を提供していることに、日本人としてはシンパシーを感じるんじゃ無いだろうか。まぁ、そこに最近の韓国の高圧的な態度が広く知られるようになって、「だったら」という気持ちが生まれて大きくなってきた事も確かに理由としてはあるとは思いますけど、それが全てじゃ無いと言うことを再認識しないと、現代とかLGみたいな事になりそう。

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