2015年3月5日

水野氏退任

僅か一年で、関西2部の追手門大学アメリカンフットボール部の監督を退任する水野氏。入替戦で京大に敗れたとは言え、2部優勝という実績から当然今シーズンも監督を続けるかと思ったら、チーム側からの要望というか反対で退くというのは勿体ないというか... 大学側の思惑とか、チームとしての思惑とか、チャンスと思ってやってみたら、当事者である選手に取っては、想定していたレベルとは異なる次元の一年で、ちょっともうGive-upしたい、と言う事なんだろうなぁ。

具体的な内容や細かなところまでは分からないけれど、チームとしてそこまでまだ力が整っていないところに、いきなり日本でもトップ級の指導者が来て指導しても厳しいでしょうね。正直なところ、昨年の1年から4年生が全て卒業する4年後を目指して、まずは力のある選手のリクルーティングとかして、全ての選手の世代が入れ替わったところで、初めて「水野イズム」が生かされるんじゃ無かったかなぁ。そう言う覚悟も予定も無い選手にとっては、いきなり学校から「特別強化部」と指定されて日本のトップコーチが来て、日本でも最も厳しい内容の練習を要求されたら、そりゃぁ「聞いてないよ」と言いたくなるかも。

一方でコーチする側もどの程度の覚悟を持って指導を開始したんでしょうね。いきなり「水野イズム」を要求したとは思わないけれど、やっぱり相手のスキルに合わせて「上手に育てる」というのもコーチの仕事だと思うし。その辺り、京大方式でガンガンやったら、やっぱり経験値も無いしレベルも異なる追手門大学の選手としては「一寸待ってよ」と言いたくなるだろうなぁ。

スポーツのコーチだけじゃ無くて、例えば会社での仕事における「上司と部下」の関係にも似たようなものがあると思うんですよね。上司が行け行けでやる気満々だけど、部下はそこまで追いつけないような場合。あるいは、お互いに方向性が違う考えがあったりすると、摩擦ばかり拡大して結果的に双方にとって不幸な状態が続くだけ。まぁ、それぞれ「良い経験をした」と納得して、次のステップを目指すしか無いんじゃ無いだろうか。

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