今更ながらなんですが、「おにぎらず」というものがあるんですね。何かと思ったら、お握りのようにご飯を握って中に具を入れるのでは無く、ノリの上に薄くご飯を敷いて、具をサンドイッチのように並べて、その上からまたご飯を薄く敷いて、その全体をノリで包んだような感じ。真ん中に庖丁を入れて、本当にサンドイッチのように中の具を見せるようにするみたい。アイデアとしては、パンで作るサンドイッチをご飯で作ってみましたという感じで、お握りの不満、中の具が少ない、真ん中に固まっている、と言う点が解決されていて良いんじゃ無いかと。ただ、名前の通り「おにぎらず」なので、多分ご飯のところが心許ないんじゃ無いだろうか。ノリで包んでいるので崩れることは無いだろうけど。
テレビでやっていた、この「おにぎらず」の画面を見ていて思ったのが、「回転寿司やスーパーなんかの寿司ロボットと同じじゃん」ということ。一部の回転寿司店とかスーパーのお寿司コーナーなんかでは、ご飯(シャリ)は手で握らず、寿司ロボットが握り、そのご飯の上に薄切りしたネタ(=お刺身)を置いて作るわけですが、あれと同じじゃ無いかと言うこと。お握りの場合、握って密度が高くなったご飯が、腹持ちにも貢献すると小さくても食べ応えもあるわけです。「おにぎらず」のように軽く作るのも、今の流れなんでしょうか。寿司ロボットのお握りにしても、「お寿司=ご飯+ネタ」という単純なものじゃ無いですからね。ご飯を形成して、そこにネタを置いて馴染ませてやっと一つの「お寿司」になるわけですから。単に置くだけなら、小さな「刺身定食」じゃ無いかと。「おにぎらず」も太巻きを巻かずに開いたまま、2つ重ねたもの、と思えばあながち間違っていないかも。
日本人以外では、あまりノリが得意じゃ無い人が多いから、あの部分を別の物、例えばライスペーパーにするとかしたら面白いかも。その時には、ご飯も白いご飯じゃ無くて色々混ぜ物をしてカラフルにすると、半透明なライスペーパーから見た彩りも綺麗になるだろうし。ふと思い出しましたが、モスバーガーが「ライスバーガー」を結構昔から販売していますよね。あれがオリジナルと言っても良いのだろうか。ライスバーガーは、確か焼いて固めてあるから一寸違うかもしれないけれど、ノリ(=裏当て)で補強してご飯を柔らかいまま食べさせるアイデアは、やっぱりなかなかですよね。このアイデア、お握りの場合は「握る」必要が有るので、ご飯にある程度の粘りけが必要。でも、「おにぎらず」の場合はそれ程粘りけは必要でないから、例えば最近流行のこんにゃく粒を混ぜたご飯でも作る事が出来るだろうから、ダイエット食としても良いかも。キアヌとか、他の穀物系食材を混ぜても「おにぎらず」なら作れるだろうから。
構造だけ見たら、実は「手巻き寿司」と同じなんだろうけど、サンドイッチ状に作る事が出来るから携帯性はこちらの方が良いし、四つ切りにすれば異なる具材のものを何種類も楽しめる。これは手巻き寿司には無い利点かも。それと、手巻き寿司の場合は「巻く」必要が有るから、具材の量もそれ程何でもかんでも巻き込めるわけじゃ無いけれど、「おにぎらず」なら、サンドイッチなので中の具材はある程度厚くなっても問題無し。よくよく考えたら、今の食生活にマッチした新しい「お握りスタイル」なのかもと感じます。あっ、「おにぎらずスタイル」か。
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