2015年3月12日

4年目の3.11

東北の震災からもう4年。さらに言えば、阪神淡路大震災からも20年。阪神淡路大震災は、今ではほぼ復興も完了して、正直当時のことを知らない人も増えてきている時代になってきたけれど、仮に今から16年後、東北大震災から20年後には、どれだけ復興が完了しているんでしょうね。

阪神淡路と比べて東北の復興が遅々として進んでいないように感じるのは、阪神淡路と比べても被災地域が広大であること、津波被害の復旧と対策に時間が掛かっていること、そして福島第一の対策がなかなか進まないことが大きな違いでしょうね。まだまだ時間は掛かるだろうけど、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに一つの区切りを付けるのが、ミッドレンジの目標でしょうか。いゃ、その前に2019年のラグビーワールドカップの時に釜石で見せるべきか。

昨日のローカル局特集番組では、浜松中田島砂丘の防潮堤増設の映像なども流していましたが、東北大震災でも巨大な防潮堤が津波で簡単に壊れてしまった記憶があるので、どの程度の効果があるのか個人的には疑問です。勿論、あれほど巨大で強力な津波が来るとは限らないので、もっと威力の弱い津波であれば十分に防御できるかもしれないし、それはそれで意味のあることですから。それ以上に、あの中田島砂丘の防潮堤が一つのモニュメントになって後生に津波の被害や心得を常に思い出させるモニュメントになれば、それはそれで十分に役目を果たしたと言えるのかも。

まだまだ復興作業は幾らでも残っているのに、復興予算での作業は来年5年目で終わるんでしたっけ。最近のニュースでも、これまでは復興予算で賄われていた事業や対策が、来年は自治体の予算も入れないといけないので継続できないと言う事を言っていました。一方で、使われずに残っている復興予算も何兆円と言う単位であるというニュースも。単純に、その余ったお金を、まだ継続して続けないければいけない事業に投入するのは出来ないのだろうか。建築関係等は「お金があっても出来ない」ものもあるかもしれないけれど、「お金があれば続けられる」という事業だって沢山あるだろうし、その中二はまだまだ必要なものも多くあるはず。そういう「按配」を復興庁としてもっと流動的に臨機応変に対応して続けて欲しいですよね。

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