2015年2月27日

Politically Correctness

AppleがiPhoneでの顔文字のバリエーションを増やして、これまでの「白人」以外の人種と思われる画を追加したら、「黄色が濃すぎる」と中国からクレームされたというニュース。昨日の朝の情報番組などでも取り上げられていたので、最初はそのニュースで見たんですが、「これ、クレーム対象になるんじゃ無いの」という印象がそのまま的中。まぁ、確かに一番左の「黄色人種」と思われるアイコンの色は、少し黄色すぎますよね。30年前に初めてアメリカに出張して、向こうで「白人」とか「黒人」と並んで仕事したときに感じたのが、「白人と言ってもそんなに白くないし、黒人と言っても黒いと言うよりは茶色系だし、黄色人種と言われても、そんなに黄色じゃ無い」ということ。勿論、その後色々な人と会う機会があり、本当に脱色したような肌の人にもあったし、本当に漆黒の肌の人も居たし、そういう人を見るとますますアジア人が「黄色人種」と言われても、そんなに黄色いかなぁと疑問に思ったもの。

このアイコンでもう一つ気になったのが、髪の色。黒髪と金髪しかないけれど、赤毛の人も銀髪の人も居るわけで、そういうところでも突っ込まれそう。さらに、ヒゲの有無も言われそうですね。最近のアメリカでは、イスラム風の顎髭や口ひげをしている人も多く見られるけれど、そういうのももしかしたらこれから批判の対象になるかも。Wiiでしたっけ、自分や友人の顔を作れるゲームが有ったけれど、ああいう仕組みが無いと、"PC(Politically Correctness)"に引っかかりそうですね。Appleとしては、どう収拾するんだろう。白人風のアイコンしかないと言われて今回増やしたので、元に戻すわけにも行かず、多分もう少し黄色の濃さを薄くするようなアイコンにするんだろうな。でも、それでもまだまだツッコミどころ満載のアイコンは、前途多難かも。

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