SankeiBizの記事から、消費税の8%アップに伴い事前に追加準備した1円玉の消費が予想ほどでは無かったという話。1989年の3%消費税導入の時の経験から、1円玉を追加で準備したところ、予想ほどの消費はなく、逆に10円玉、50円玉の消費が大きく増大したという話。記事にも書かれているけれど、1989年と現在ではクレジット決済の規模が先ず違うことと、色々な種類の電子マネーが1989年はゼロだったのが、現在ではまだ主流では無いけれど全体の2~30%位の規模を占めているんじゃないだろうか。それと、売る側にしても、1円、5円は勿論、10円単位でのお釣りの準備も面倒なので、税込み価格で切りのよい値にしているお店も多い気がします。
私なんか、もう10年以上前からSuicaを使い始めてから、どんどん現金利用の機会が減り、その中でも100円硬貨でも持ち歩くのが面倒なので、無意識のうちに電子マネー利用可能なお店で買い物をするようになっています。以前は利用出来る店舗も限られていたので、一寸面倒なこともありましたが、先ずコンビニが導入してくれたので、何か必要な時にはどこかにコンビニに飛び込めば、今ではiD/Suica/Edyとどこでも使えるようになっていますからね。さらにSuicaの生みの親JR東日本が積極的に展開してくれたので、先ずは駅ビルのテナントで使えるようになり、その周辺の店舗でも使えるようになったのも大きな影響です。さらに言うと、7年ほど前に地元に戻ってきて、これで電子マネーが使えなくなるのかなと思ったら、自宅近くのイオンモールで、何故かSuicaとiDが店内で利用可能(その後、イオンがWAONを初めてWAONも追加)だったので、通常の生活でも現金を持ち歩く事が殆ど無くなりました。
それでも消費税5%時代と比較すると、8%になってからやはり1円玉や5円玉が貯まる確率が大きくなってきたのも事実。5%の時には、端数が5円になることが多くて、だから複数品目合わせて一桁目を0円にするのは比較的簡単にできましたが、8%になると計算するのもなかなか大変で。だから、殆どの決済は電子マネーでしていても、どうしても現金払い鹿ダメという場合も有り、すこしずつ小銭、1円、5円が貯まってしまいます。10円以上の効果だと、自販機でお茶とか購入すれば一気に小銭入れも軽くなるので良いのですが(その自販機も最近はSuicaとかiD/Edy利用できるので小銭いらず)、自販機でも使えない1円、5円は困りもの。貯まってくると、わざとスタバで現金払いにしたり、場合によっては100均でどうでも良いようなものを買い物したり(100円単位なので、消費税込みの金額の暗算も楽)して、財布から消えてもらっています。
記事の最後に、最近の若者はスタイルを気にしてスリムな財布が好みと書かれているけれど、それは一寸どうだろうか。暫く前に財布を新調しようと売り場を回ったことがありますが、二つ折りの財布で小銭入れが付いているものが結構多くてビックリ。あれは、ズボンのポケットに入れるよりも鞄などに入れないと厚みが出てどうしようも無いと思うけれど。自分が子供の頃は、一つ5円とかの駄菓子なんて普通にあったので、1円玉5円玉も立派な「お金」でした。でも、今の時代、1円、5円って、相対的な物価の上昇も有り、「お金」と言うよりは、消費税のための端数みたいなちょっと中途半端な存在になりつつありますよね。決済方法が完全に電子マネーに移行しない限り、これからも必要な硬貨ではあるけれど、存在感という意味では自販機で使えないと事だけ見て、どんどん低下していくんでしょうね。
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