PCWatch、山田祥平氏のコラムから、KDDIが開催しているシルバー世代向けのスマホ教室の話。この記事の下位での参加者は、62歳~77歳ということで、自分とはギリギリ一回り上くらいの世代。まぁ、仕事の都合もあり私の場合は結構スマホとかこういうIT関係の技術・商品に詳しい方だと思うけれど、それでも我々の一回り上くらいの人達って会社でPCを使い始めた頃の世代だから、そんなにITリテラシーが無いと言う世代でも無いと思うんですけどね。それでも、77歳というとうちの父親より少し若いくらいの年齢だから、やっぱりデジタル製品との馴染みは薄いんだろうなぁ。
人に何かを教える場合、一番基本的な方法は既に馴染みのある技術や物になぞらえて説明することだと思います。理想的なのは、日常生活での動作と上手くなぞれるような動作・操作方法があると一番分かりやすい。ただ、単純に手の動きが似ているとか、形が似ているからと説明するだけだと、本来の機能が全く違う場合は逆に分かりづらいこともありますが。「電子メール」だって、普通の葉書や封書はよく知っているけれど、「電子」で「メール」するってなに? という人はまだ多いと思う。「メール」という言葉に馴染みが無い人が、少し前までは多かったんじゃ無いだろうか。宅配サービスなんかで「××メール便」なんていうのがあったから、最近では少しは馴染みが出来てきたかもしれないけれど。
コラム最後に書かれている「シルバー向けに機能を絞った専用端末をこの世代に提供するというのは、もしかしたらすごく失礼なことなんじゃないか。」というのは的を射た考えだなと思います。「シルバー世代=ビギナー」という図式を暗黙のうちに設定して「シルバー世代向けデバイス」という物を作るのは、昔は「有り」だったかもしれないけれど、現在では「有り?」というレベルになってきているのかも。実際、最近のデバイスではサイズが小型なのに高解像度のLCDなので、そのままでは凄く使いづらい。わざわざサイズを125%とか(Windowsの場合)して使うわけですが、それって本末転倒じゃ無いのといつも感じます。普通にブラウザーとかで見るときには125%でも良いけれど、YouTubeとか画像ソフトを使う敵は高精細モードになるとか。
多分シルバー世代云々ではなく、デジタルリテラシーの度合いで、これからのインターフェースは考えないと使って貰えるものは出てこないかも。その中でも、iPad/iPhoneは、本当は使いやすいかどうか分からないけれど、これがダメなら後は全部ダメ見たいな「刷り込み」があるから逆に有利なのかも。ただ、それも新しい世代がどんどん生まれてくるわけだから、いつまでも安泰というわけでも無いのが世の中の厳しさですよね。少なくとも、追いかける努力は実年齢とは別に続けて行きたいものです。
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