毎年日付が変わる、旧暦による旧正月。今年は明日19日が旧暦の「新年」に辺り、したがって今日18日は「大晦日」。旧暦を尊重している、中国、韓国、その他東南アジアの一部では、今日の大晦日から約一週間は日本の12月31日から新年に掛けてのお休み同様、新年のお祝いと休日になります。
10年くらい前までは、この旧暦の「旧正月」の話題って、年明けの爆竹の様子とか、横浜中華街での獅子舞なんかがテレビのニュースで流れる程度だったと思うんですが、ここ数年はこの旧正月のお休みを利用して、日本への旅行に、さらには今年は円安や免税品目拡大を利用しての買い物ツアーがいつも以上に熱を帯びている様子。東京や大阪のデパート等は、中国語の出来る店員の増強や免税手続きカウンターの増強などで対応するみたいですけど、まぁ日本の経済向上のためにも張り切って買い物をしていっていただきたいですね。経済だけで無く、そう言う生の日本、本物の日本商品を目にして手にして使うことで、日本に対する印象も変わるだろうし。
今ではそれまでトップだった韓国からの観光客数に迫って超える勢いの中国からの観光客ですけど、それはそれだけ中国国内の経済発展も意味しているわけで、それはそれで日本としても巨大なマーケットが身近に誕生している事はメリットになるはず。一方で、中国は「世界の製造工場」でもあるわけで、それは言い方は悪いけれど賃金が低いからこそメリットがあったもの。そのメリットが消えつつ有り円安もあるので、海外に出た製造拠点を日本国内に戻す傾向も加速しているわけですが、幾ら円安と言っても、今後日本経済が加速して、それに応じて給与もアップするという「アベノミクス」が成功していけば、実は日本国内での製造コストもペイしなくなってくる可能性があるわけで、そうなると円安であっても再び海外での製造委託、拠点進出が発生するかもしれませんね。
先週のガイアの夜明けでは、コストダウンで海外に出てしまい衰退してしまった日本の服飾製造の話をしていたけれど、多くの縫製工場や製造工場が淘汰されつつも、その中でも独自技術や中小企業が協業して特色ある製品展開を目指している様子なんかを放送していました。私も製造に少し関わっているからよく分かるけれど、昔の仕組みや昔のような仕事の工程では、もう日本では商売できないんですよね。核となる技術や要素をどう今風にアレンジするか、あるいは異なる業種、メーカー、組織と協業して、互いに補完して付加価値を高めるかと言う事をしないと、どんな職種、メーカー、会社でも生き残れません。厳しいけれど、時代の流れを掴み、さらに将来を考える力の無いところは、淘汰されていくのは自然界と同じルール。今「格差社会」と言われるけれど、その中には色々な理由や原因があると思いますが、その一つはそう言う流れに乗れない、乗らないと言うのもあるんじゃ無いかと思います。
今は黙っていても日本に来てくれる海外からの観光客も、今後も増加するかどうかは不確定。だから、今だからこそさらに先を見据えて今から準備をしないといけない。その最大の武器は、やっぱり日本自体が豊になり、海外からお金を払っても訪問するだけの「価値」を高めないといけないんですよね。その為にも、先ずは経済が良くならないと。
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