2015年1月16日

割り切りの美学

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、スマホ・タブレット全盛の時代なれど、PCへの回帰がやはり必要と言う話。iPadの登場以来、PCを置き換えるデバイスとして世の中に広まっているTabletですけど、その使用目的・範囲や操作性を考えると、Tabletとしての割り切りというか適材適所があるという話だと理解したのですが。

コラム中WALKMANの話が登場しますが、個人的にWALKMANの成功理由は「いつでもどこでも自分の好きな音楽が聴きたい」という、凄く新ブルなんだけど凄く訴求力のある欲求に見事に嵌まったからだと思うんですよね。コラムにもあるように、WALKMANは基本的に「音楽再生専用機」なんですよね。何故かというと、音楽を録音するのは1回でも、再生する回数はその何百倍、何千倍、いゃ何万倍もあるから。多分当時の技術的に、WALKMANで視聴して満足できるほどの高音質録音の機能が、あのサイズに入れるのにはまだ難しかったこともあると思いますが、それでもその後技術が進んでそう言うことも可能になってからも、決して録再WALKMANが主流にならなかったのも、ユーザーニーズとして圧倒的に「良い音で自分の好きな音楽を聴きたい」という欲求が殆どだったからだと思います。

で、山田氏はTabletというのはビューワーだと言われていて、これは凄く自分にとっても納得のいく話。特にWindows Tabletは、デスクトップと同じWindowsが入っていて、同じ操作が可能になっているから、どうしても同じ事をしたいという気持ちになるし、メーカーもその部分を訴求していると思うけれど、その為にはキーボードとポインティングデバイスが必須。一番の開発元のMicrosoft自身がSurface Proという「2-in-1タイプPC」を出しているのが、その最大の証拠ですよね。WALKMANになぞらえれば、キーボード入力が必要な作業はPCでやれば良いわけだし、あるいはSurfaceのような形、あるいはUSB経由でも良いから外付けのデバイスを接続して作業すれば良い。WALKMANだって、ラジカセと言う存在が有ったからいきた部分もありますしね。そう言う視点から今のTabletデバイスを見ていると、また新しいアイデアが生まれてきそうな気がします。

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