2015年1月20日

企業スポーツ

ここの所下り坂にある韓国の経済状況。それは少ない財閥企業に国内産業が依存している仕組み上、財閥企業の景気が芳しくないことでも有り、その為韓国トップ財閥のSamsungすら企業スポーツ部の廃部に向かっていると言う記事。日本でも20年くらい前までは企業スポーツ、あるいはノンプロとして色々な種目で活発でしたけど、最近ではかなり限定されてきました。企業の倒産などは仕方ないとしても、選択と集中の結果廃部になるチーム、運営継続できずにクラブ毎他企業に移籍するチーム、さらには企業支援から独立して独自運営=クラブ化に向かうチーム等今でも模索が続いています。フットボール自体、Xリーグ18チーム中企業チームは、富士通、パナソニック、そして今年再昇格予定の警視庁だけですからね。ただ、記事を読む限りでは、韓国の企業スポーツ環境ってやっぱり極端だと思う。

もっとも、日本ではマイナースポーツでも結構熱心に取り組む場合もありますが、韓国の場合は完全にオリンピックとか国際大会で優勝を狙えるスポーツに支援も選手層も集中している「歪み」がありますからねぇ。でも、韓国の国技テコンドーまで対象になるというのは、Samsungとしても本気という事?

この記事の肝は、最後に書かれている日本での対応についてだと思います。例えばテニス器具のメーカーがテニス選手をスポンサーするとか、そのメーカーの商品に直結するような場合を除いて、今後は昔のような「企業スポーツ」ってなかなか難しいと思います。ただ一方で、違う形のスポンサー支援は可能だと思います。例えばフットボールではビデオや記録データでのスカウティングは非常に重要ですが、そういったデータマイニングを得意とする企業とか、それこそ富士通やIBMのようなデータ処理関連技術を持っている企業がそう言うサポートを提供するとか。また、ユニクロは錦織選手や多くの選手にウェア提供しているけれど、あれだって直接は関係していないけれど、間接的に双方にWin-Winの関係が生まれています。

個人的に感じるのは、なんだかんだ言ってもサッカーの「Jリーグ」は、上手く地方へのフランチャイズとチームのスポンサー支援、さらにはチーム同士の競争原理を取り入れて、スポーツ団体として成功しているんじゃ無いかと思います。勿論、山あり谷ありではあるけれど、米国のメジャースポーツのようにな仕組みが日本でも定着する切っ掛けになるんじゃ無いかと思います。Xリーグもマイナーながら、フランチャイズとか色々な地域支援を模索していますけれど、やはり支援企業、関係者、そして地元に愛されないチーム・スポーツの将来は無いな、と実感しますね。韓国のスポーツ界が今後どうなるか分からないけれど、誰がとかどこがとか変なこだわりは捨てて、良い物は良いと認めて真摯に受け入れる心根が生まれないと、道は険しいというよりは閉ざされているんでしょうね。

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