冬とは言え、時期的には意外なタイミングでこの週末に降った大雪。この大雪で停電になる地域も生まれ、それ故近代化の弊害も。一つはオール電化住宅。「オール電化」なので停電なると、照明だけでなく暖房も停止してしまい、大雪で寒さが厳しいところに追い打ちを掛ける状況に。昔だと、暖房器具というか灯油のストーブとかガスストーブが主流だったので、停電になっても暖を取ることは可能でしたが、それがファンヒーターになってAC電源に頼るようなときにも、同じような話しが聞かれましたね。
もう一つちょっと意外だったのが、IP電話。山間部の集落でIP電話化されていたため、停電で安否確認が出来なくなったという話し。失礼ながら、山間部地域でIP電話化されているというのが一寸不思議。多分、その他のインターネットサービスと抱き合わせで提供されているんだろうけど、それが停電のために利用出来ず安否確認が出来なかった。以前のアナログ電話なら、電話回線に電流が流れているから、一般家庭の電気が停電しても電話だけは使えたものですが、それだって地域の中継器が停電で泊まったり、あるいはその後のデジタル電話になると、やっぱり通常の家庭に配電されている電気が止まれば同様の話しになりますよね。
報道で気になるのは、あたかもIP電話に問題がありそうな書き方をしていることで、それは一寸違うのでは。脆弱性という意味では、依存する設備の多さからIP電話が不利なことは確か。基地局を分散化するとか、それこそ太陽光電池と蓄電用バッテリーで地域で独立して利用できるアクセスポイントを設置するとか、やり方によっては災害に強い回線も可能じゃないかと。あと、やはりお年寄りのお婆さんが救助に来た自衛隊に、「携帯が充電できないので通話出来ない」と言っていて自衛隊隊員の携帯を借りて連絡していた様子が流れましたが、これもちょっとビックリ。つまり、その当たりの基地局は動いていたことの驚きと、IP電話では無いけれどこういう地域にも、もう携帯が普通に利用されているという驚き。設備の設置とメンテナンスを考えると、確かに携帯電話の方が基地局を一つ作ればある程度の地域はカバー出来るから確かに携帯は便利だと思いますしね。新興国では、だから携帯が普及しているわけだし。過疎地域問題って色々難しい課題が含まれているけれど、バイタルモニターと携帯電話による通話サービスを組み合わせたバックアップシステムを考えることも必要かも。こういう経験から、寄り安全で確かな情報網を作ることも考えないと。
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